ソフトウェア開発201の鉄則 原理76:設計:エラー修正が容易なように設計せよ
要旨
* どんなに経験を積んでも、ソフトウェア開発では必ずエラー(失敗)を起こすものだ
* なので、ソフトウェア設計には、エラー発生時にその発見と修正が容易となるような方法を組み込むこと
* その実現は難しいが、例えば、変数の正当性のチェックは端折らずすべてやるとか、不可能な条件を想定しその施策を机上で練る、といったことが挙げられる
*システムの不具合を体系立てて分析し、未然の改善を助けるための「フォレストツリー解析」もその一助となるだろおう
解説
人はどんなに習熟しても「エラーを冒す」と、原文にはある。が、この場合のエラーとは、「抜け漏れが発生する」と考えると、いいだろう。
大体、想定していないことは、起きるものだ。
その対処を、ソフトウェアの設計の段階で考慮、もしくは設計に組み込んでおきなさい、ということだ。
その方法としては、
* 発生しうる不具合、エラーを事前に洗い出しておき、あらかじめ防ぐ
* 予期しないエラーが発生したときに検出しやすくする
この両輪を進めることだろう。
ソフトウェアの設計は、「機能・性能の実現」に重きを置きがちで、エラーが発生したときのことが後回しになることは、多い。
ある程度、仕方ないかもしれない。機能・性能の実現のほうが、ずっと楽しいから(笑
しかし、だ、何等かのエラーが起きた時、そのエラーが検知しづらいときの原因解析は、その楽しさが一気に吹っ飛ぶくらい、つらい。
なので、設計の段階で、あらかじめ想定して組み込んでおこう。
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