メイキング③ 塗り方の基本

羅小黒戦記見に行きたいな…(1分ぶり265423136回目)
さて、いよいよ最終段階です。ええと、集中しすぎて序盤のシャオヘイ以降スクショ全然撮ってないです。が、人でも背景でもやることは大体一緒だからよし。

⑥水彩境界の話

さて、メイキング①でご紹介した「水彩境界」「混色」について話します。基本的に色塗りは、前回下塗りで紹介したムラ水彩しか使ってません。
程よく混色して、ぼんやり水彩境界がつくのがいいです。パキッとしたタッチはアナログ感損なうので、水彩境界といえどもクッキリハッキリ境界が出ると途端にデジタルっぽく見えてしまうんですねえ。
あと、なんでデフォのリアル水彩使わないのかというと、滲むような混色がしにくいから。

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①はデフォの透明水彩で、レイヤーで水彩境界を設定した場合
→境界線が黒っぽいのと、ぼかした時境界がきったねえのでおすすめしない
②はペン設定で普通に水彩境界を設定した場合
→絵柄によってはこれでも十分なのですが、境界線がやっぱりくっきりしすぎてわざとらしさが目立つので私は好きじゃない(好みの問題)
③が愛用してるムラ水彩
→このペンはペン設定で境界設定してるんですが、境界部分がぼけるように設定してあり、そのおかげで紙に絵の具が滲んだようなタッチになるので、より水彩ぽい雰囲気が出せます。

ペン自体に水彩境界をしてるのでおわり!でもいいんですが、私がよくやるのは「水彩境界を自分で作る」ことです。これは混色の話にも関係してきます。
下の絵はわかりやすい例。フチの色が濃く、その中は薄めの色で塗ってあるのがわかるかと思います。こういう滲んだような水彩境界は、ただ水彩境界設定したペンで塗っただけでは表現できないです。

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このようなセルフ水彩境界を作るコツは以下の通り。

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簡単~!同系色なら②の工程すっ飛ばしていきなり①→③でもそれっぽくなります。いわゆる「ギャルゲ塗り」の応用ですね。
これを別の色でやってみると…

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①より明るめ・薄めの色であれば、違う色を使って混色してよりアナログっぽさを出すこともできます。ちなみにぼかすところはカモミ水彩色混ぜを使ってます。
あと②の部分をよく見てほしいんですが、重ねた色にもムラ水彩の境界が反映されるので、わざとらしくない程度にアナログっぽさが出るんですね~ムラ水彩、お前と一生添い遂げる…

影の塗りなどは基本的にこの「セルフ水彩境界」を繰り返すだけです。濃い部分を残しつつ、明るくなる方に向かってぼかしていけばさっきのように自然なアナログ感がでます。

⑦混色

前述でちょっと出ましたが次は混色について。
水彩っぽく見える要素はなんだろうと、いつも塗りながら思った時最近気づいたのは「塗りムラ」なんですね。キッチリしっかり塗ると、デジタルぽくなるので「塗りムラ」を混色で作っていきます。
さっきのオクタの絵に戻っていただくとアズールの頭部分なんかがわかりやすいんですけど、…

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影の中に薄い色を入れてもや…とした感じになってるのがわかると思います。実は影の中の薄い部分は、所謂1影とほぼ同じ明度です。
本来下地より暗い明度・濃い濃度を塗らなければ影の表現が成り立たないのですがちゃんと影に見えるのは「水彩境界」があるおかげなんです。境界のおかげで「ここから影だよ~」という風に見せて、塗りムラとして表現した薄い色もしっかり影として認識させてるんですね。
一番濃い色を影部分にまずべたっと置き、中に薄い色をちょんちょんとのせて、ぼかす。この繰り返しです全部。

そんで、メイキングの絵に戻って説明すると…(このために唯一スクショしてたシャオヘ…)

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濃い影の中に青灰でちょんちょんと適当に色を置きます。塗りムラを作るコツは同系色かつ淡いグレーよりだといい感じになる。リアルで水彩塗る時、ムラができると紙の白地が透けて見えるからそれを表現できるんですね。
それであとはこの色を置いた部分を軽~く撫でるようにぼかすと…

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塗りムラっぽくなりましたね!
これを繰り返しながらどんどん色塗りをしていきます!

~続く~




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