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ハーランドは現代サッカー界の【ウルバン巨砲】である。

今からちょうど570年前の1453年5月29日、東ローマ帝国が滅亡しました。

メフメト2世率いる約10万のオスマン帝国軍が、東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを包囲して、大規模な攻略作戦を行いました。
しかしこのコンスタンティノープルは、北・東・南の三方は海で囲まれおり、唯一陸続きの西側はテオドシウスの壁という二重の巨大で強固な城壁がそびえ立っており、文字通り難攻不落の大要塞でした。

コンスタンティノープルの包囲戦

そんな鉄壁の帝都を攻略する為にオスマン帝国が導入したのが、ウルバン巨砲です。

ウルバン巨砲

ウルバン巨砲は15世紀に、ハンガリー人の技術者ウルバンが開発して、その名が冠された大砲です。
そのサイズは全長約8メートルで、数百kgの石弾を遠くに放つ事が出来て、当時としては桁違いの破壊力を持った大砲です。

オスマン帝国軍は、そのウルバン巨砲とオスマン艦隊の山越えという奇策によって、見事にコンスタンティノープルの陥落に成功したのです。
(この戦いの詳細については、こちらを参照下さい。)

話を一旦現代に戻します。

4月19日、チャンピオンズリーグ準々決勝のセカンドレグ、マンチェスター・シティは敵地でバイエルン・ミュンヘンと対戦。
1−1の引き分けに終わり、2戦合計スコア4-1で準決勝進出を決めた。

この試合でも決めたのがシティのエース、アーリング・ハーランドです。
ハーランドのCL通算得点はこれで35点となり、わずか27試合での最速記録を達成。

国内のプレミアリーグでも、28試合32得点と参戦一年目の新参者とは思えない、異次元のハイペースでゴールを量産しています。

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