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地元の方言は方言にあらず

ここ何年かで「〜ちゅ」「なんくるないさー」くらいの沖縄方言は誰でもわかるようになってきたと感じる。なんくるないさーなんてネイティブな沖縄人は使っちゃいないと思うけど・・。
沖縄の方言は島によって若干言葉が違うらしい。沖縄本島ですら南部と北部で違うようだ。沖縄方言は授業で習わず、周囲の会話から吸収するのでイントネーションや意味が細かい部分で違ってたりする場合も多い。

数年前に里帰りした際、地元の友人と飲みに行ったが喋っている内容の2割はちょっと何言ってるかわかない部分があってサンド富澤状態だった。前後の会話で内容は理解できるけど、100%ではない。「ははっ」っていう乾いた愛想笑いも無くはない(笑)特に年寄りの方言(こっちがネイティヴ)はさらに分からないw

そういえば最初に就職した印刷所にいたベテランの印刷技師はゴリゴリの沖縄方言(むしろ標準語を使っていなかった)で、僕にとっては100%地球外の言葉だったが県内でも指折りの職人だったそうな。その人の印刷技術を世界に広めるべく関連会社がこの方を中国に連れて行き、職人技を伝授するっていうのがあったらしいのだが、日本から方言を訳せる人と日本語を中国語に訳せる通訳とで二人連れていったという話がある(笑

話それましたが・・・僕らが使ってた方言も大人からは「そんな方言はない」と言われたことも多々あって、なんだったら小学生のころ使っていた言葉が違う地区から集まる中学校では全く違う言葉で呼ばれていたこともあった。そして正解がわからない方言がほとんど(笑)ということであればもはや方言ではなくただの「謎言語だ」、そうだ方言じゃない。言葉だ。俺たち語だ!

●ボーダイ
普通より2倍くらい大きいサイズのビー玉。1袋買うと1個ついてた気がする。
当時小学生の我らはビー玉がブーム(といかそれくらいしかなかった)だった。
大きいビー玉をボーダイと呼んでいた。謎。

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こういう少しデカめのビー玉

●パカサー
盗む人という意味だ。パカす=盗むで、erをつけたんだと思う。
通常の沖縄方言は「ヌスルー」だと思う。これは盗むから来ているってのはなんとなく納得がいく。
でもパカサーはわからない
●ピク
正直方言ではないが、イラついた時に「ピクピク来ている」という意味で例えばゲームで負けると
「あ〜!ピクチューッサー!」(あ〜!ピクピク来るなぁ)と言っていたのが、次第に短縮されて、最終的には「ピクゥ〜!」と言っていた。言葉をちょいちょい略する近年のスタイルに似てなくもない。
●カンジャク商店
地元で有名な商店である。何が有名かとゆうと、当時貴重なゲーセンの筐体が4台置いてあった。ゆえにお店は不良の溜まり場になっていた。商店は駄菓子を多く売っていたので当時の小学生の憩いの場でありカツアゲの場だった。そして商店名は「池原商店」なのになぜカンジャク商店と呼ばれていたのか謎。
ちなみにそこで売っていた乾燥梅干し(今でいうスッパイマン等)を「カンジャクウメボシ」と読んでいた。
当時はカンジャクのみで売っていて、サイズがちょいでかかった。
●ポコペン
意味を調べると「取るに足らない」「くだらない」「だめだめ」「だめ」という日本の俗語らしい。こちらでは、「反則」「ルール違反」みたいなニュアンスで使ってたので、間違ってはいない気がする。
●パチコー
いわゆるデコピンのことである。パチコーは音から来たんだろうか。
名護の方言では「痒い」を意味するらしいが、イントネーションが違いそう
●サナジャー
サナジャーを検索すると沖縄エイサーのチョンダラーのことらしいです。し、知らなかったー!!
ちなみにココで言うサナジャーは服をズボンから出している状態で、さらに言うとシャツの内側に着ているシャツ(肌着など)が外に出ている状態です。当時は服をズボンにインするのが普通でしたから、服が出ていると「サナジャーさんけー(するな)」と言われたもんです。
文章だとわかりにくいですが、いわゆるろくでなしブルースマーシーや葛西みたいな状態です(笑)
もしかしてエイサーのサナジャーとの関連は「だらしない」というところからきているのかもしれない・・・正解は誰にもわからない(笑)

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この状態だ

というわけで方言というよりは地方のさらに小さいコミュニティで生まれた独自の言語になってしまうんですが、もう誰も使ってねーんだろうなぁと思った次第DEATH


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