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東海道・山陽新幹線の遅れによる最悪の事態回避駅のために 6つの鉄則

先日の台風10号の影響で、特に東海道新幹線は3日間にわたりダイヤの大幅な乱れが発生しました。多くの乗客の方々が長時間車内に閉じ込められたり、列車ホテルで一夜を過ごす事態に直面したと思います。私自身も関西から東京への往復で混乱に巻き込まれました。昨年も同様に列車ホテルすら利用できず、JR職員から配布された段ボールを敷いて、暑い駅構内でビバークを余儀なくされた経験があります。

避けるべき最悪のシナリオ


想像してみてください――真夏の蒸し暑い深夜、冷房が効かない駅の汚れた床で一晩を過ごすことを。これがまさに避けたい最悪の状況です。列車ホテルでの一夜も楽ではありませんが、混雑が激しいと列車ホテルは女性や子供が優先され、結果として男性は駅の片隅で寝るしかなくなります。

列車ホテルといっても、必ずしも乗っていた列車がそのままホテルになるわけではありません。終着駅に到着すると、一度全員が列車から降ろされ、次に新たな列車が用意されるケースがあります。また、列車ホテルに泊まれたとしても、朝5時には必ず追い出され、駅に滞在していても売店の荷物搬入が始まり、騒がしくて寝ていられません。

このような厳しい状況を避けるために、私は「6つの鉄則」を考えました。これらを実践すれば、快適ではないにしても、最低限の準備で不快な夜を乗り切ることができるでしょう。

2023年8月17日午前3時の新大阪駅の様子

鉄則1:なるべく午前中に動くべし

列車の遅れが出ると、「もう少し様子を見れば回復するかも」と思いがち。しかし、これが大きなミスです。早めに行動すれば、経路を変える、途中駅でホテルを探すなど選択肢が広がります。夜遅くになるほど行動の自由が減り、疲労も倍増します。時間は敵です。早めの行動が、最悪の事態を回避する鍵となります。

鉄則2:遅れていたら、とにかく目の前の列車に飛び乗れ

少しの遅れなら、予約していた列車にこだわりたくなるもの。しかし、台風や大雨のような不確定要素が絡む状況では、目の前の列車に乗って少しでも目的地に近づくことが最善策です。「待っても状況は好転しない」と心得て、動けるうちに動くのが鉄則。

鉄則3:お金を惜しまない

節約しようとすると、結局時間と体力を浪費することになります。台風や大雨の場合、払い戻しがあるケースも多いため、出費を恐れずに柔軟な対応を。時間と体力を守るためには、時にはお金を惜しまず最善の選択をすることが肝心です。

鉄則4:駅の窓口には近づくな

台風などの非常時は、駅の窓口は大混雑、駅員も混乱していて、正確な情報を得るのは難しいです。さらに、殺気立った乗客に巻き込まれる危険もあります。払い戻しや予約確認は、できる限りネットで済ませ、後日処理が可能なものは後回しに。冷静さが勝負の決め手です。

鉄則5:終着駅ではなく手前の駅でホテルを確保する

東海道新幹線の場合、静岡県内での遅れが10分だったとしても、東京に近づくにつれて遅延時間が増大することがよくあります。これは東京駅での停車時間が長引くためです。遅れた結果、東京に到着するころにはホテルもタクシーも全滅。そんなときは、あえて手前の駅で降りて、ホテルで一晩ゆっくり過ごす方が賢明です。

今回の台風による遅れのための列車ホテルの案内(8月27日)

鉄則6:紙の切符を発券し、保管しておく

鉄則4でネットでの予約を勧めましたが,非常時には紙の切符が役立ちます。特例で改札を出る場合や、目的地から戻る際に必要な証明書として、駅員が手書きで対応するケースもあります。何が起きても対応できるように、ネット予約の上,切符は必ず発券しておき、保管しておくことが大事です。


この6つの鉄則を心に刻んでおけば、予期せぬトラブルに直面しても冷静に対応し、最悪の状況を避けることができるでしょう。


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