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レーザー加工機のLaserboxを導入しました

2022年4月、新しい研究室を立ち上げて、さまざまな機材を導入しはじめています。

デジタルファブリケーションに取り組み始めて、この10年ほどで、3Dプリンタは40万円ほどしたものが3万円程度で同水準のものを購入できるようになりましたが、レーザー加工機はどうしてもまだ100万円以上してしまいます。

そんな中でも学校向けに小中学生でも使えるようにシンプルな機能で使いやすいレーザー加工機としてLaserboxという機種があることを知り、導入してみました。基本セットに材料をいくらか加えて80万円程度でした。

レーザー加工機には、切断と彫刻の機能がありますが、このように簡単な名札はすぐにできました。材料とその厚みを入力するとパワーなどは自動で設定してくれるので、とても簡単です。(レーザーの焦点合わせに手間がかかったり、切断と彫刻のパラメーターをその都度、設定しなければならない機種もこれまで経験しているので、それらと比較しても簡単に使えることが魅力です)

サンプルデータのスマホスタンドも、アクリル板で厚さ3mmを選ぶだけで、あとは自動で加工が進みます。

このレーザー加工機の特徴として、広角カメラでのスキャン機能があるとのことで、さっそく試してみました。この機能はパソコンを接続することなく使えるのでとても楽です。

まずA4の白紙に赤と黒のマジックで絵を描きます。ここで赤は切断、黒は彫刻です。線が細いと認識しにくかったので、最初はこのくらいがよいでしょう。

レーザー加工機の左側に絵を描いた紙、右側にレーザー加工をしたい材料を置きます。このとき、材料の下にある的のようなシールが画像の認識では重要となるので必ず設置します。

これがセットできたらスタートボタンを押すだけで作業開始です。

中央部に見える黒い棒のところにカメラが内蔵されています。

忠実に切断と彫刻が行われました。

こちらは取り出したものです。シナ材の上にマスキングテープが貼ってあるので、これははがします。

次に段ボールで同じ加工をしてみます。

同様に上手く加工ができました。

加工スピードも彫刻は100万円する機種と比較してもそれほど変わらないように感じました。


レンズのクリーニングなどをきちんとして、長く使いたいと思います。

レンズは磁力で取り付けられている
ハニカム板の下を開くには六角レンチを使う
ハニカムが柔らかいアルミニウムではなく鉄なのもよい


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