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国立台湾師範大学を訪問してきました1

国立台湾師範大学は1946年に創立されました。師範大学の名称があるように主に中等教育を担当する人材育成を重視していますが、教育学院、文学院、理学院、社会科学院、芸術学院、音楽学院、運動レジャー学院、科学技術学院など、教員養成に特化しないコースも多数あります。ここで学院とは日本の大学で学部にあたるものと同等だと思われます。

私の専門である技術教育に関係するのは科学技術学院であり、ここには工業教育学系、科学技術教育学系、機電工程学系などの学系があります。ここで学系とは日本の大学で学科にあたるものと同等だと思われます。

なお、この校地には日本統治時代の1922(大正11)年に設立した旧制高校である台北高等学校がありました。旧制高校は7年生であり、卒業した生徒は台北帝国大学のみならず東京や京都の帝国大学への進学者も多かったとのことです。ちなみに台湾人は約2割で、他は台湾に赴任していた方の子弟でした。

それではキャンパスの写真を紹介していきましょう。赤煉瓦の校舎が並んでいます。訪問したのは2019年です。

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英語では大学名をNational Taiwan Normal Universityと表記するため、NTNUというモニュメントがありました。Normalに師範という意味はありましたでしょうか?

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この三角屋根の建物は旧制台北高等学校の生徒控所の時代から使われているそうです。

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全天候型の陸上競技場もありました。

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太極拳のモニュメントがありました。この付近は体育系の建物のようです。

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木陰もありました。

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スイカがデザインされています。夏祭りの案内でしょうか?

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97周年?はいつから数えているのでしょう?

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道路を挟んで向かいのキャンパスにも出向いてみました。こちらの建物の方が新しいように感じました。

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こちらが教育学院のとても立派な建物です。

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科学技術学院の建物もありました。

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中に入ってみましょう。ここで技術教育の主任教授の先生にお会いして、学内をいろいろとご案内していただきました。研究中心というのは研究センターのことです。

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機電工程学系の建物には旋盤などの工作機械もありました。また、自動車整備をしている学生の活動なども見学できました。

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大学の歴史などを掲示したゾーンがありました。

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工業教育はアメリカのペンシルバニア大学からいろいろ導入したそうです。

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台北の中心にあるとても立派なキャンパスを見学できました。工業教育系の規模の大きさにも驚かされました。今後いろいろ交流していくことができればと思います。

旧制台北高等学校との関連資料は下記をご参照ください。


2023年3月、コロナが収束に向かい、ようやく再訪できたので、こちらにまとめました。


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