見えたよ、白い息。アイドルマスター・シャイニーカラーズのアニメ版を全話見たオタクの率直な浅い感想

 おはこんばんストロメリア! 梶原一郎です。便利ですよね、この挨拶。皆さん使ってるとは思いますが……。まぁそれは冗談なんですけども、タイトル通りのnoteです。見ましたよ、2nd seasonの最終話まで。見ましたよ……。


これ、疲れタ~って意味です。実質2クールのアニメ見たの水星の魔女以来だ、疲れた……。

いやぁ……ねぇ、はっきり言いましょう。

 僕は2期まで含めて見てよかったと思いますよ。はい。1期から見続けた上でそう思いました。

 何かいきなり嫌味な感じだなこいつ? って思われそうな文章なんですけど、実際ね、言わせては欲しい所です……。先行上映から見続けて映画館で最後まで見た人間としては、もう本当に言っちゃうとこのアニメ全体の歪さ・至らなさ・しんどさまでひっくるめて、あ、なんかでもこのアニメへの感情、愛おしさが勝るな……となったので。

もういきなりめんどくさい書き出しになってしまいましたが……まず2nd season単体に関する僕なりの感想を述べた後、全話を並べてみたシャニアニそのものへの感想、最後にどうしてもここだけは……って不満点とその上でのでもやっぱりここは好き……ってのを書いて終わろうと思います。

まず2nd seasonについて

※いきなり9話からの感想になりますが、天塵等の含む5話~8話も良かったですがそこら辺含めるとまた文章が冗長になってしまうので今回は割愛します、すみません。良かったのはマジです。それはマジ。

ド直球にこれを最初に言わせてくださいね。

 夜のおはなしを映像化してくれてありがとねぇ~~~~~~~!!!! ってのを最初に言わせてください。まさかねぇ、The Straylightをアニメに凝縮する上で、取り扱ったのがこのサポカとはねぇとスクリーンの前で腕組みオタク、を超えて、片腕突き上げオタクになってしまいましたね……。あ、心の中でです。

本当にこの場面で今流行ってる横転しそうになっちゃった
見覚えのあるシーンから察した瞬間の僕

 いや、The Straylightをたった1話に纏めるの無理ゲーじゃね? とは予告の時点で不安にはなっていたんです。

 このシナリオって言わば共演者・物真似・自分達を模倣したゲームキャラクターとの戦闘(概念的)を経て、ストレイライトが改めてストレイライトとなる、って感じの物語なんですが、尺的な都合を考慮してもそこを省略するの結構な思い切りでしたね……。代わりにキンキラチャンネルと愛依の予期せぬトラブルを抽出して、更に愛依が素の「うち」とステージの「アタシ」の二分律をどう飲み込むかの話に振り切ったの、おぉ……となりました。まず冒頭の妹さん(これもまさかアニメで出てくるとは思わずビックリした……)との下りからして、そういう事をする、って宣言っぽいし。

 その上で、夜のおはなしを差し込んで濃ゆいめいふゆを取り込んで、冬優子を愛依の理解者である事を強調する展開にするの、これはやってるなぁ……ともうダブル両腕突き上げですよ。ラオウなら二回死んでる。

 こう書くとあさひが蚊帳の外の様に思えるけど、あさひも原作シナリオの展開であるミュージカルへの関心、アイドルとしての領域を広げる事への興味を描きつつ、そこにシャニPからの提言で自身の為すべき事について学びつつ、愛依に純粋な言葉で背中を押すのもね、良かった。

 けど正直こうも僕が好意的なのもストレイライトに肩入れ、というか映ってるだけで嬉しいみたいな贔屓さが強いのもあります。確かに他の方の感想を読まれるとどうしても尺の都合により愛依が鏡を見て自己完結してる様に見える、とか更にカス度を増したキンキラチャンネルの処罰がふんわりしたまま終わるからモヤる、ってのはめっちゃ分かります。

 だけど僕としてはこう、The Straylightって確かにthe、がつく位ストレイライトの二面性というキャラクター性の脆弱さを突く様な難題を正面から打破する様な痛快さと、冬優子が危機を迎える愛依と好奇心の危うさを見せるあさひを抱えても尚、ストレイライトとして高める事を辞めない限りストレイライトは不滅だと信じるのを示す、現時点でのストレイライトの総決算みたいな話なんで(この後.VSとかWMDとかのその先に行く話が描かれるのはまた話が長くなるので今回は割愛します…)まぁ多分シナリオ上どこを取り捨て選択するかは悩まれた気はします。

 そこで出力されたのがこの、もう愛依がどうしたいか、に絞ったのは話としては僕はスッキリしてる方だとは思いました。変に原作を再現してどっちつかずになるより、愛依をこの話の主人公にする事で表現上の分かりにくさはともかくとして、主題は理解出来る……かなと。


にしてもこの後駅前で解散するまでを描くのってちょっと……何だろうね、嬉しいけどめいふゆ信仰者が内部にでもいる?

 それにしても、めいふゆの湿度をここまで描写してくるとは思わなかったけど、あの始発で帰るわ……って時の冬優子の絶妙な表情と幸村さんの凄い質感の演技とか凄かったよね……。ていうか時間軸分からんけどもう感謝祭とかも過ぎてる位いつの間にか仲良くなってないか? どうでもいいけど……。

 閑話休題……最後のタイトルの出し方といい、2話のrun()と共にストレイライトが最もユニットの中で好きな人間としてはありがとうの気持ちでした。少なくともライブパフォーマンスにしても、原作から抽出したストーリーラインとしても不安を覆すに十分な物を見せて貰えたなと思います。

10話の智代子の自分がどんなアイドルになりたいかを苦悩する話も(すみません、智代子に関してはよく言及されているカード、かきまぜたらミルクを僕が未所有なのもあり、このアニメ単体で見た上での感想になります、すみません……)智代子の、普段は気配りを欠かさず、放クラの面々のみならず周囲の人たちにさえ元気をおすそ分けする様な陽性さ、の裏に潜む一人の人間らしさが如実に描かれていたと思います。
 

 アイドルになった理由、他の子達に対して自分は……というアイドル、ではなく一人の女の子としての弱さが露呈するのに対して暖炉の前で放クラの皆が思い思いの言葉でケアしていく流れには良い年したおっさんの僕でも涙腺に来ましたよ……。

でも顧みてみると、1期のW.I.N,G敗退時の勝敗以上に皆で頑張ってきた事が終わってしまうと泣いてしまう果穂に最初に一緒に泣いて寄り添ったのは智代子だし、原作に於ける様々なイベスト(綺羅星ルックバックとかね)からして放クラって一人が何かしら哀しみや辛さを感じたら積極的に関わってその感情を共有しよう、って趣きが強い傾向があるのでアニメでもその色合いが再現されてたのは見事だと思います。

 で……問題の11話12話、率直に言えばとおまの回なんですが、これが予想外の方向性からぶっ刺さったといいますか……いや、この振り切り方なんでしょうね。9話の実質めいふゆに突っ走った思い切りの潔さにもビビらされたんですが、透と真乃のアイドルに対する禅問答と透のGRADを主軸にした、「生きる」事についての話に振り切って駆け抜けたの、ちょっと覚悟決まりすぎてていまだにアレは何だったんだ……ってなってます。良い意味で。

まず、透が赤いジャージを着て映り込んでいる綺麗な子、みたいな感じでノクチルを知らない層にもその存在が広まってしまう(全然関係ないんだけどなんかtiktok的なのでシャニPに見つかってアイドルになる羽那思い出した)事から自分のキャパシティ以上に有名になってしまう、アイドルでいる必要性を迫られてしまう(というのは僕から見た印象です。透自身はストレートな吐露はしないので)事に頬杖をついたり、自分が生きている事を白い吐息から再確認したり……と、思い耽っているのを


ごく自然な動作すぎて最初笑ってしまった

 ちょっと彼氏に影響され過ぎちゃうん……? という誘い方は兎も角、真乃との屋上での対話、真乃があさひから聞かれた、あなたはどんなアイドルになりたいのか、に対する答えに透が活路を見出す展開、そこからの疾走!! 

 ここ本当ビックリした、映画界隈では登場人物が感情を抑えきれずに走り出す映画は名作の割合が高い(このブログで見てる人いるか分からないけど佐々木インマイマインとか汚れた血とか、分かりやすい直近の映画なら天気の子とかね)と言われたり言われなかったりしますが、まさかね、シャニアニでこんな正々堂々とした意味でエモーショナルに満ちたシーンを見る事になるとは思わなかったんで驚きましたね……。

 GRAD文脈での100周やミジンコや委員長、という非常に魅力的なモチーフを、ほぼ真乃といいねのハートに集約させたコンパクトさは賛否はありそうではありますが、なんかもう、あの和久井さんの息遣い含めた、開放感に満ちた演技とこれ誉め言葉なんですけど3Ðアニメだってのを一寸忘れる様な、透の街中を全力疾走して生きている事を実感する透の姿にシャニアニ……俺はお前の事、好きや、ってなりました。


なんやかんやアニメで浅倉透の神秘性をやり抜いたのは凄いと思う

 何だろう、個人的にこの11話の疾走が僕の中でピーク……っていうと変な言葉だけど、一番興奮が最高潮になりました。enzaもソンもどちらもアイドルを表現する手法に関しては常々進化しているし見応えあるんですが、この走る時の汗や地面を蹴り上げた時の水たまりの反射、吹いてくる風で靡く髪の乱れ、みたいなのを一体化して透の感情として見せるのは、紛れもなくアニメでしか出来ない演出だから本当に心を掴まされたんですよね。

 12話の、今度こそ正真正銘披露されるいつだって僕らは、の実際そうかは定かではないんですが……でも、MDとか2ndを相当研究したのかな、って感嘆してしまうカメラワークや4人の動き方、ステージ中央への走り方やライブでの振り付けを見てる人なら誰もが記憶に残るであろう、あの振付が再現されていたのが凄くて。

 とおまどとひなこいが向き合って歌いあう振り付けをアニメらしいダイナミックさで、真下から4人それぞれの表情を切り取っていく様な撮り方をする工夫とかも凄く良かった……んだけど、んだけど、透の疾走、これです。マイベストシーンでした。良すぎた。

 褒めたい部分を挙げていくとこうも散漫な文章になってしまったのできちんと2nd seasonについてそろそろ纏めなきゃなんですけど、一つにストレイライトを描いてくれて感謝(勿論全部が全部じゃないし不満がない訳ではないけれども、それ以上に満足度が高かった)と、悪口……になっちゃうかな、なっちゃうんだけど、2ndに関してはアニメとして飽きずに面白く最後まで見れたのに驚いてる、って感じです……。何だろうな、でもこういう結論に至るのも全体を俯瞰した上で、って感じなんですよね。というのを次の章で書きます。

アニメ シャイニーカラーズ全体について

 茶化す様な書き方みたいに思われても仕方ないんですが、やっぱ2期はその……その、お、おい……どうしたんだよシャニアニ、あの図書館で黙々と読書してるみたいな素朴な1期は……? そんなパリピみたいに羽振りよくなっちゃって……ってなりました。

 2期、本当変わり様というか、いや、2期から見てる人からするとどんな印象を抱くかは分からないんですけど、やっぱ同じゲームを原作にしてるアニメなのにやっぱ違うんですよ。出来とかの話ではなくて、凄い続編風味が凄い。具体的に言うとターミネーター2とかみたい。盛りの徹底。サービス精神のふんだんさに作ってる人変わった? って。まぁ監督は増えましたが……。

 いや、なんか何書いても悪口みたいでアレなんですけどね……でも極端なまでに増える新曲、あの飾らなすぎるタイトル(一部はそうだったけど)が恋しくなる様な創意工夫に富むタイトルの演出、ユニットの特色をはっきりと打ち出した(殊更追加組)ライブ演出、わざわざオープニング変化と何か明確に派手さと分かりやすさをドカンと打ち出してる作りはちょっとここまでやるんだ……って戸惑いもあります。

 ただ、じゃあ1期の詩情や情緒を払拭してるかというといや、透周りの演出とか、反対ごっこの敢えてBGMを淡々として声優さんの演技を際立たせるのとかは、しかと1期の息吹をきちんと踏まえてると僕は感じました。

 じゃあ1期も良いアニメだったんじゃないか、と聞かれるとあぁ、その……うん、ごめんなさい、首をね、縦に振るのが……迷う! 迷ってはしまう作品には変わりないんですよね……。でも僕は、僕は2期のこの路線大変更を踏まえた上で振り返ると1期の空気感(という表現があってるかはいまだ分からないけど)を何よりも最優先にした変なアニ……不思議な塩梅は一概に否定するにはやっぱり惜しいなと感じてます。

 ぶっちゃけに言えば1期の終盤にかけてはね、退屈ではありました……。まさか最終話のSpread the Wings!! で眠気が来るとは思わなかった(本当だよ、代表曲も代表曲だよ?)自分にもショックだったし、全員で目を瞑りだすみたいな事してるシーンは正気の演出か!? ってなったし(そういや2期もプリズムフレア前も皆黙祷みたいに目を瞑ってるシーンで一瞬怖くなっちゃった、あれ制作してる人の癖?)何だか終盤に限ってはお湯啜ってるみたいなアニメだったな……となっちゃったのは否定できません……でもね。

 でも、W.I.N.Gへの道でのドキュメント風味で各ユニットの悔しさを滲ませる描写とか、わざわざ地味になるのは分かってて、アイドルのレコーディング風景を描いたりする、そういうこう……アイドルの、日常を地道な視点から撮りたい……って思いが伝わってる拘りは感じたから、俺……。

 だからね、冒頭の1期から2期まで見続けて良かったな、って話に戻るんですけどこの激動の展開、これは僕が勝手に感じたんですけど、本家でのシーズとコメティックの加入までの流れを思い出したんですよね。で、やっぱあの、淡々として清水みたいな1期があったからこそ、何もかんも激流で迫ってくる様な2期の凄さもまた身に染みるんだよなぁと。

 なんというか、極端から極端への突っ走り方、こっちからこっちに突っ走んの!? ってなる変な緩急の凄さってあぁ、凄い、凄い普通の事はしないシャニマスを感じてる……!ってなったのが、僕の結果的にシャニアニが好きだと感じた理由かも、知れません。これ自分で書いてて悪口か褒めてるのか分かんないっすね。という訳でそろそろ最後の章に移りましょう。

僕にとってシャニアニとは何だったかというと

 以前書いた1期に対する結論とほぼ似て寄った結論に結局なってしまうんですが……至らなさが目に付いてしまう歯痒さがあれどアニメならではのシャニマスに意欲的・挑戦的でいようとした姿勢は受け取れた、そんなアニメでした。

 (勿論あの膨大なゲーム内容から全てを拝借するのは無理とはいえ)あのコミュがない、あのイベストがない、まあこれは後述するんですが、天塵のメインとなる後半ほぼカットと多分ゲームの忠実なアニメ化を期待した人からしたら一期も二期もなんか、何だかなあ……な歯痒さが目立ち、アニメからシャニマスを知ろうとする方からすると1期は特に顕著なんですが、感じろ、この空気感を感じるんだ、みたいなふんわりとした突き放し方に戸惑いながら見る事になり、2期に関しては一部キャラクターの人となりが不鮮明(まあ,こればかりはキャラが多いからって言えない事もないけど…)なまま終わってしまうと、帯には短いし襷には長いしな、一番感想に困るような位置のアニメになってしまった感じはあります。

 実際もし僕が全くシャニマスに関する知識がないんだけど、アイマス自体は知ってるし名前は聞いた事はあるし見てみるか……なスタンスで1期を見たら何か知らんうちにW.I.N.Gに負けたけど丸く収まって終わった……となるし、2期はなんかこの真乃? と透? って子が良い感じに仲良くなってたら終わった……で終わりそうでここから原作を辿ろうとなるかなぁと思うとかなり疑問です。

 ただ、仮に知識が乏しい状態で最終的に変なざわめきというか、何か異様な物を見たなぁ……となる質感は確かにあったかなと思います。大団円でサラッと終わんないんだどっちもっていう。この、独特の引力みたいな引っかかりは良くも悪くもシャニアニ位だったので。というかね、本当にダメな、何にも残らない様なアニメならわざわざこうやって誰がここまで読むんだろうみたいな(自虐です、すみません)オタクの呪詛みたいなnote書かないですよ。あーつまんなかったな! って呟いて終わりです。

 だからね、もう結論とさえ言えないかもだけどアニメ版のシャイニーカラーズとは見た人に何か言いたい気分にさせてくれる、感想でも批判でも議論でも、いろんな形で僕は俺は私はと長文語りをさせてしまいたくなる、そんなアニメだったんじゃないでしょうか。という感じで〆させてください……。いやー、感想書くの難しいですね、シャニアニって……。

 あっ、これだけはどうしてもお伝えしたいんですけどThe Straylight、わざわざこのnote読みに来られて、原作(この場合はenza版を指します)は未読な方がいるかは分からないんですけど是非原作版を一読して貰えると嬉しいです。アニメ版のスマートさも良かったんですが、こちらはこちらでenzaならではの最高の演出を見れますので……! あるいはまたアニメきっかけで再見もいいかも。


正直この場面はもう完全にネタバレなんですが、ある種enza版シャニマスで出来る演出の最高峰の一つだと思う

 という感じで僕のシャニアニへの感想文を終えたいと思います。結局上手く纏まっては無いんだけど、僕はアニメになったシャニマスを見れた事、ストレイライトがアニメで見られた事に関しては感謝しかないです。あるか……あるかは分からないけど、後またアニメ化するとしたらもうなんか全然違う形になりそうだけど応援はしてるので。


でも無理はなさらないでほしい

 で、ここまで文句連ねる文章書いたならお前、1期のBDBOX買ってるんだろうなって思われそうですが、その……すみません……。買ってないです……。本当に、すみません……。わざわざ書く必要はないんだけど、筋は通すべきな気がするので……。


あ、2期は流石に買います。そこは流石にマジです。梶原一郎でした。後味悪くてすみません。次回の更新は不明です。


巻末1 天塵の処理に関する自己解釈

という事で、ここからはまぁ正直本編に組み込んでも良いんですけど、別枠で書いた方がいいかな……ってトピックを分けて書いていきます。

 という訳でね、海も花火もこっち見ろーも綺麗にオミットされた訳なのですが……僕個人の雑感としてはまぁでも全体的なストーリーラインとしてノクチルが原作の様に干された後、シャニPNの計らいで地方営業のライブに行くのも難しそう(ノクチル含めて全国ツアーに連れて行くってなってるし)だし、透と真乃との交流を主軸にする話になった時点でもうここら辺のカットは飲み……込むしかなかったんかなぁと。

でもあまりに透がフューチャーされすぎてて円香・小糸・雛菜に関しての描き込みが薄くなってる、天塵のあの前半部分はアニメ化しておいて、後編のある種最も旨い部分をバッサリしたらノクチルの魅力である一面が伝わらないのではないか? って批判は凄く分かります。

……その、これは僕の勝手な好意的解釈なんですけど、やっぱあのライブでの青いペンライトの光景が、海だったと思うんですよね。このいつ僕が始まる前の透が3人に呼びかける時の演出を思い出してほしいんですが、ここ反復というか、透が確か4話位で、なんて事ない通学路でノクチルとしての指針に悩む三人へと呼びかける際の無音(何か呼びかけてはいる)を再度繰り返していて、僕は個人的にこのシチュエーションがガラッと変わるけど、演出がリフレインするみたいなのは好きでした。下の画像がそういう例なんですけど(ノクチルじゃないんかいってのは置いといて

こういう演出がオタクは大体好き(梶原一郎調べ

 あの時はぼんやりとしていた目的地が、私達が向かうべき景色はここ、ってのを透が改めて呼びかけている……と思うとなんか、良くないですか?

 確かに技術的に難しいかもだけど僕もアニメで海に飛び込むノクチルは見たかった……けれど、けれども生きている事を実感した透が船長みたいに三人を引き連れて、青い光が宿るアイドルの海って大海原に飛び出していったって解釈できる気もするアニメ版もこれはこれでね、良かったです。


でも本音を言うと円香ちゃんがずっと真乃真乃してる透を横目から見てる時のモノローグ凄そうだからシャニソン、そこら辺の補完頼むな、役目でしょ。

巻末2 素敵な評論の紹介

ここでは純粋に僕が感銘を受けた評論をただ皆に読んで貰いたくて紹介するコーナーです。と言ってもいつもの信頼の水餃子さんによる評論なんですが。

一字一句成程合点で頷きました。し、水餃子さんが触れられている様にその点が二期の見やすさ、というか飲み込みやすさを変えている気はしました。正直一期はまぁ、伏せられてる方が何してんだっけこの人とはなったので……。
>最後までどうやって作品に向き合うかのスタンスを決めきれなかった気がする。

ここで返信するのもおかしい話なんですが、もう自分は変な事やってんな~ってジェットコースターに乗ってる気分で見るのが楽しかったです。上手く戻ってこれたかはまぁ……。引用の許可、ありがとうございました。

巻末3 お待たせしました考察コーナーです

ここまで読んでる方もいると嬉しいです。すみません時間を頂いてしまって。でも折角なんで最後まで読んでいってくださいな。

という訳でですね、きっと皆さん楽しみにされていたコーナーなんですけど、前回はストレイライトのライブを見ていた二人組は誰なのか? で文字数を消費したこのコーナーですが、今回はこちらです。この、皆さんも見慣れているでしょうキービジュアルについてです。


これ、各話のキーキャラクターが配置されてるんですが、このクリスタル椅子に妙に意味深な二つの空きがあるんですよね。これ、界隈では実はシーズとルカが出てくるんじゃないかの匂わせじゃないかと

全く出ませんでしたね~~~~~。もうなんか、スッキリと完結というか……この時空のシャニマスはこれでおしまい、後はenzaやソンで各々楽しんでくれよな!って感じで終わってしまったので、じゃあ結局これ何? となったので、僕なりにね、見せてやるぜ、論理の律動をな……。

1.アイドルの頭文字から推理する
まず座っているアイドルを並べてみましょう、真乃、千雪、咲耶、愛依、智代子、透となっています。これをひらがなにするとまの、ちゆき、さくや、めい、ちよこ、とおるとなります。そして最初の文字を抜き出すとまちさめちと、まちさめさと、並び替えるとさめ とまちさ……?

まちとさめさ……?

ふふっ、わからん。何なんすかねこれ

2.並べるとバランスが良いから並べた説
座ってるアイドルが6人なのに対して椅子を8席にしたらどちらの偶数で割り切れるからなんか、良い感じな気がする。そうだね。にちかちゃん。

(そうなの?)

3.匂わせ
シャニマスそういうの大好きだから。終わり


終わりです。ごめんなさい、全く思いつきませんでした。良い感じの考察が思い浮かんだ方はリプライと過去の記事のコメント欄などにお寄せください。僕が読んで感心します。感心するだけですが……。

という訳で本当に終わりです。最後の最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。未定と書きつつ、もし書くとしたら多分ライブ感想記事を書くと思います、6th横浜の時結局サボってしまったので……。



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