見出し画像

他人に関心がない人と自分の理想について

前提要件

人に関心がなく、何らかの具体的な目的や利益のために人と付き合っている人々は、社会交換理論(Social Exchange Theory)の観点から理解することができます。この理論では、人間関係は互恵性と利益の交換に基づいていると見なされます。そのため、以下のような特徴を持つ人々は社会交換理論的なアプローチを取っていると考えられます

  1. 目的志向: 彼らは人間関係を目的志向的に捉え、具体的な利益や目的を達成する手段として関係を構築する。

  2. コストと報酬の評価: 人間関係においてコストと報酬を常に評価し、コストが報酬を上回る場合は関係を断ち切る傾向があります。

  3. 合理的なアプローチ: 感情や深い絆よりも、合理性と効率性を重視する傾向があります。彼らは関係を感情的な視点ではなく、実用的な視点から評価します。

  4. 取引的な関係: 彼らの人間関係は取引的な性質を持ち、互恵性に基づいて形成されることが多いです。

  5. 感情的な深みの欠如: 感情的な絆や深い関係よりも、具体的な利益や目的を優先します。

以下このような傾向のある事を「SOT的」と呼ぶ


SOT的人間関係について私の思うこと

SOT的人間と付き合う事は当然生きていれば発生するがそれはその人の個性であり十分に納得できる考え方である、私は否定する感情は全くなく
割り切った関係というのはとても合理的で生産的だと思う、特にビジネスなどには必須の関係だ、その関係がとても有益で楽しい場合も当然あるだろう。

しかし私はこのSOT的要素が強い人間とは仕事関係でもない限り
あまり付き合いたくはないなと感じてしまう、
なぜならある種他者に対して機能性を求めているからだもしSOT的人間と付き合うにあたってある程度互恵性と利益の交換がないとこちら側に付き合ってはくれないという事になる、
それでSOT的人間関係だと何か困るのか?というところだが、
困りはしない、困るというよりは悲しいし窮屈だと感じるのだ、もしある機能が提供出来なくなってしまったらその人は離れていってしまうという事であるし、
自分が機能を提供する存在として固定化を求められる、その関係だと私が変わる事を相手は許容してはくれないのだ。
別に自分が変わったら付き合う人も変わるだろうしそれでいいではないか?とつっこまれれば否定は難しいのだが、しかしこれは個人的な感情論としてどうしても自分は他人に提供するための機能として振舞いたくはないし、長期的な関係を築きたいという考えだ。
もちろん他者への貢献はお互い様なので当然出来る限りはしたい、がそれは決して機能をお互いに提供して関係を成り立たせるためではない。


では現実的にSOT的な関係以外の人間関係を形成する方法などあるのか?

結論不可能ではないがとても難しい
おそらく一番近い形が家族なんだろうと思うが
ただ家族もSOT的性質は当然持っているのである
しかし家族というのは機能が提供出来ないからと言って関係が終わるというわけでもない、関係はSOT的だったとしてもそれとは別に離れられない何か情みたいなものがが形成されていくのかもしれない、
しかしそれも子供がいるから、法的に縛られているから、などの色んな制約もだいぶ関係していて、結局はSOT的な関係かもしれない
実は恋人関係もとてもSOT的な関係からスタートすると思っている、
可能性が少しあるのは友人関係だがこれもSOT的要素は多く絡むのでハードルは高い。

結局中途半端なSOT的な人間関係が一番まずい気がする
割り切ってビジネスパーソンのように付き合うなら全く問題ないのだ
中途半端なSOT的な関係が一番地獄なのだ、なぜかというと相手側は利益のために動いてもこちら側はそういう態度で接していないという場合があり、それらは非常に分かりにくくお互いの目的の不一致で関係を複雑に悪くしていき信頼関係は壊れやすいのである。

利益を求める関係を構築しにやってきたら当然自分もその態度で望まないと辛い結果になるのでSOT的にならざるを得ない
私なら仕事でもない限りは付き合いたくはないが、
SOT的関係ウェルカムという人にとってはいいだろう、
ただ相手が何を人間関係において重視しているかは見極めるべきだろう。

実はメタバースはSOT的関係を超加速させたもの

理由は省くがここ最近私がはまっているメタバースは実はSOT的関係を極限まで詰きつめていったコミュニケーションツールなのだと思う。

SOT的関係は嫌なんじゃないの?と主張的には思われるがSOT的関係は主張の通り私は嫌である、が現実的にそういう関係がとても難しく実現しえないのならいっそSOT的関係の加速装置(メタバース)を使って楽しむのが一番バランスが良いと感じたからだ

SOT的関係でない関係が作れたら良いなという理想を持ちながら現実やSNSでは不可能だという葛藤した末に辿り着くユートピアという空気感は結構メタバースには感じるのだ、ひょっとしたら無意識ながらにそういう結論に辿り着いた人も多いのかもしれない。

おまけ、AIについて

この記事視点のAIに関しての長期的な私の期待が1つある

AIが人間のそういった機能を代替して
SOT的人間関係から人類が脱却する事である。

詳しくは今度また書きたい、それでは




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?