case3.5あの日の写真の謎
「ん?これは……?」
「どうしたの〜? カンナ君?」
二人で同棲を始めてから幾分か経ったある日、偶然にもニ人の休みが重なったので、二人で部屋の掃除をしていた所、カンナが何かを見つけた。
「今クローゼットの奥の物出していたらこれが出てきたんだ」
「わっ! 懐かしい〜!」
カンナが手にしていたのは、二人が出会って間も無い頃からのフォトアルバムであった。
「ねね! 中身気になるから見ようよ!」
「なら、まず片付け終わらせてからな?」
「……はーい……」
すぐにでも見たかったすももはカンナを急かしたがまず部屋を片付けてからと、怒られて少し不機嫌になりつつも、アルバムの中を早く見たいすももは手を早めるのであった。
ーーー二時間後ーーー
「はぁ〜やっと終わったぁ〜……」
「割と時間かかったな……お疲れ様」
ようやく片付けが終わり、すももはぐったりしていた。カンナも少し疲れているものの、まだ余裕があるようだった。
「よしっ! 片付けも終わったんだから、アルバム一緒に見よ?」
「そうだな、じゃあ一緒に見るか」
そう言って二人仲良く並んでアルバムを開いて見始めた。
「あ! これ初めてカンナ君が撮ってくれたやつだよね⁉︎ 懐かしい〜そしてあたし若い!」
「確かに懐かしいけど……まだまだ、すももだって若いだろ……今でも全然綺麗だぞ」
「お世辞なんていりませんよーだ……!」
「いやいや、お世辞なんて抜きで綺麗だって!」
「もう……カンナ君ったら口が上手いんだから……」
写真を見て恥ずかしがるすももに対し、カンナは率直な感想を口にする。
直後、すももはデレデレになった。
そんな学生みたいな甘い展開をしながらアルバムをめくっていると、その手がぴたりと止まった。
「ねぇ……カンナ君、ここで撮った時のこと覚えているよね……?」
手を止めた本人、すももがカンナに対していきなりこんな質問を投げかけた。
「……どの写真の時だ?」
「ほら、あたしがカンナ君にコンデジを貸して貰って一タミに撮り行った時の!」
「ああ! この写真か」
初めよく分かっていなかったカンナだったが、すももにその写真を撮った所の説明をされ、ようやくどの写真の事を言っていたのか分かった。
※コンデジとはコンパクトデジカメの略である。なぜそれがあったのかはPC版もしくはNintendo Switch版の白昼夢の青写真をプレイしてください
「そうそう! それでさ、この時ってあたし達以外誰もいなかったよね……?」
「大分前だから記憶があやふやだが、あの一タミにそうそう人は来ないから、二人きりだったはず……」
「ならさ、これってなんなんだろう……?」
「え? どれの事だ……?」
「だからほら! ココだよ、ココ!」
それはすももが撮影した写真で、その日初めて行った一タミの奥の方で撮った一枚の飛行機の写真のはずだった。
「なんで、こんな所に人影があるんだ……?」
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