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嫉妬≠いつまでも女

20代のころアルバイトで生活をしていたが

一つのところに長く務めることができなかった。

もちろん私が

ナマケモノで我慢が足らんという自分の残念な性質もあるのだが

大体の理由はパートの先輩の

謎の嫉妬による訳の分からない行動に嫌気がさすというものだった。

私の老人嫌いはこの数々の体験がなせるものであり

自分がその年齢になってもいまだに

老人になったその時代の奴らが大嫌いである。

私はナマケモノだが

いい加減ではないため仕事はきっちりしたい。

だが仕事をきっちりすると高確率でパートの先人たちに茶々が入る。

会社名は流石に言えないがある肉の加工する工場で働いていた時は

手洗いー消毒を工場に入る前にするのは当たり前なのだが

「そんなんみんなしてないからせんでええねんで!」

と消毒するのをとがめられ

「いやいやそれは流石にあかんでしょ、食品やし」

などというもんならあの子は新人の癖に生意気だとなる。

社員は社員で厄介事は避けたいため見て見ぬふり。

だけどまともな人は少ないので

とりあえず自分だけでもきちっとしようとするもんなら

またパートが騒ぎ出すという

ちょっと何を言ってるのか分からない状態が多々あるため

うざいな。やめよ。心が曇る。と転々とする日々を送っていた。


そんなうざいバイトの中で印象深いのが一つや二つあるのだが

ある食品ではない工場での事

そこは社員は2人ぐらいであとはパートばかり数人の職場だった。

社員は一人はおじさん、もう一人は20代後半ぐらいの男がいて

みんなの前で「よろしくお願いします」

と顔を上げたら周りの様子がどんよりしていた。

その中に明らかに私をにらみつける一人のパートがいた。

おいおい、まだ挨拶しただけやないか、もうめんどくさいのかよ。

とうんざりしたが

どうやらそのにらみつけてた古株パートの方は

その若い社員の男に偉くご執心だったらしく工場にもかかわらず

夜の化粧のような風体で社員男に猫なで声で接する様子だった。

内心きもっと思ったが異常なのはそれだけではなかった。

一人暮らしであろう社員男の洗濯の世話してあげる~だの

毎日の弁当を持ってくるなど

かなり踏み込んだお世話をしていたため、同僚におかあさん?

と確認したが絶対違うとの回答だったため、ふれてはいかん。

と決め込んではいたのだが、いかんせん仕事の内容では

業務上の報告をその男と交わさなければならない。

「了解です」「わかりました」というロボ的な会話にとどめてるにも

かかわらず、そのたびにすぐにその古株パートが私の元に走ってくる。

そして何を話したか?確認を迫り、最後にマウンティングを開始する。

「社内では恋愛禁止なん知ってる?」

「社員男には若い可愛い彼女がいるのよ!」

など・・・・は???なんのこっちゃ??的な意味不明な事を

社員男と接触するたびに言ってくる。

あんまりひつこいので

「私は男よりお金の方が好きなんで!!」

と言ってやろうと思ったが

触らぬ神に祟りなしという謎の声が聞こえたような気がしたので

そうなんですか~という笑顔仮面でやり過ごすことにしていた。

なるべくその男とはじゃべりたくなかったが

おじさんはほとんど会社にいないのでその男に報告するしかない。

業務報告のたびにいちいちいってくる&エスカレートしてきたので

おはさんがうざいので辞めます。とバイトをやめた。


現在そのおばさんと同じぐらいな年齢になったが

いまだに理解に苦しむ体験だった。

毎日毎日せっせと弁当を作りその男に渡すそのおばさん。

同じ古株のパートの人が止めても聞かず切れるという

異常な執着は

決して息子みたいに思っているという次元ではない。

そんな異常さを感じていたかどうかは知らないが

当事者の社員の男はいつも無だった。

おばさんに弁当をもらっても嫌がるわけでもなく喜ぶだけでもなく無。

笑いもせずただ無で淡々と仕事をしていた。

はたから見ると結構異常な感じだった。

ただ分かったのは年が行ったからおかしくなるのではなく

女子力が高いほど嫉妬力も増えるし

年追うごとに対象も増えていくのだろう・・という

あふれる女子力の裏返しによるものだったのではないか・・・

今考えると

そう思うのである。


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