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スペイン・マドリード・コンプルテンセ大学とマドリード・カルロス3世大学、絵をスケッチするディープラーニングベースのモデルを開発

2024年2月26日、スペインのマドリード・コンプルテンセ大学(UCM)とマドリード・カルロス3世大学(UC3M)の共同研究グループは、ヒューマノイドロボットが人間の芸術家と同じように絵をスケッチすることを可能にするディープラーニングベースのモデルを開発したと発表した。
 
「Cognitive Systems Research」誌に掲載された論文は、ロボットが創造的なプロセスを行うという驚くべきデモンストレーションを紹介している。基本的にプリンターのように動作し、アルゴリズムによって生成された画像を再現する既存のシステムとは異なり、このロボットはDeep-Q-Learningフレームワークに基づき、一筆一筆スケッチを作成。グローバルネットワーク、ローカルネットワーク、出力ネットワークの3つの相互に接続されたネットワークによって構成され、距離関連情報とペインティングツール情報を提供して、ロボットのスケッチスキルを向上させた。
 
この研究は、ヒューマノイドロボットが人間のような創造的なプロセスに取り組むことを実現。今後は古典的なロボット制御の問題を超えて、標準的なロボットタスクの報酬の中で最適化ターゲットとして感情などの特徴を活用し、従来のロボット工学の枠を超えた幅広いアプリケーションへの応用が期待される。
 
出典:
2024年2月26日付 マドリード・カルロス3世大学RoboticsLab X(英語)
https://twitter.com/uc3mRoboticsLab/status/1762104659286634953
2023年9月発行 Cognitive Systems Research(英語)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1389041723000372?via%3Dihub 
2024年2月24日付 TechXplore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-02-human-real-humanoid-robot.html