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ミュンヘン工科大学などドイツの8大学を含むコンソーシアム、ドイツロボット研究所を設立

2024年6月18日、ミュンヘン工科大学 (TUM)は、同大学がリーダーとなりドイツの主要なロボットセンターが参加したコンソーシアムが、ドイツにおけるロボット工学の中心的な窓口となるドイツロボット研究所(RIG)を設立したと発表した。

RIGは、今後4年間、ドイツ連邦教育・研究省(BMBF)から資金提供を受け活動する計画で、TUM とカールスルーエ工科大学(KIT)、ボン大学、ベルリン工科大学、ダルムシュタット工科大学、ブレーメン大学、シュトゥットガルト大学、アーヘン工科大学、ドレスデン工科大学、ニュルンベルク工科大学が参加する。さらに、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、マックスプランク知能システム研究所、3つのフラウンホーファー研究所(IPA、IOSB、IML)、ドイツ人工知能研究センター(DFKI)、および19の関連パートナーも参加し、産業界などのドイツおよび国際パートナーとの連携も計画されている。

同研究所は、5つの戦略目標として、「研究を世界的に競争力のあるものにする」「インフラストラクチャとリソースの共有」「人材の育成とトレーニングと教育の提供」「ベンチマークと競争を通じてロボット工学研究を比較可能にする」「研究成果の産業界への移転の簡素化」を挙げている。そのうえで、RIGは、ロボット工学を利用して、過去にドイツを工業国として確立し、数十年にわたって繁栄と成長を保証してきた化学、製薬、自動車産業におけるイノベーションを構築することを目指し、人工知能(AI)ベースのロボット工学における最先端の研究、教育、革新を形成し、それをドイツのニーズに合わせるとしている。

出典:
2024年6月18日付 Technical University of Munich Press Releases(英語)
https://www.tum.de/en/news-and-events/all-news/press-releases/details/robotics-institute-germany-established
2024年6月29日付 The Robot Report(英語)
https://www.therobotreport.com/germanys-robotics-centers-establish-rig-robotics-institute-germany/