鯊湾科技、シリーズAで数千万ドル規模の資金を調達
2022年11月3日付36Kr Japanによると、電動バイクブランド「藍鯊(Blueshark)」を展開する鯊湾科技(Sharkgulf Technology)社は、シリーズAで数千万ドル(数十億円)規模の資金を調達した。本資金調達は麦星投資(Maison Capital)社主導で行われ、調達した資金は、開発チームと生産能力の拡充、東南アジア市場の事業展開とエコシステム構築の加速に充てられる。
同社は、グローバル市場向けにミドル・ハイエンドのスマート電動バイクの開発、生産、販売業務を行っている。同社は性能とタイプに応じて「S」「H」「A」「R」「K」というシリーズ製品を展開し、2024年までに電動バイクの製品ラインナップを完成させる予定で、すでにスクータータイプのRシリーズを発表し、欧州、韓国、東南アジアで販売している。
同社は、自動車向け技術をもとに、スマート集中制御システムアーキテクチャ「動力制御域とシステム制御域の2領域制御アーキテクチャ」を二輪車に応用した。これにより、乗り心地やエネルギー効率を最適化するとともに、車載インフォテインメントシステムやドライブレコーダーなどの管理、個人のスマートデバイスとの通信およびミラーリングを可能にしている。さらに、バッテリー、モーター、電子制御が一体化された電気駆動システムとスマート制御システムのコア技術により、スマートバイクのオペレーションシステム「ArkRide OS」も開発した。
今後は11億元(約230億円)を投じて山東省青島市の青島西海岸新区に同社初の「藍鯊スーパー工場」を建設し、製品のフルスタック開発とコア部品の自社生産を目指す。また中国本社に加え、スマートバイク・イノベーション研究所と小型モビリティ産業イノベーション基地を設立することで、開発と生産の結びつきを強めることを目指している。
出典:
2022年11月3日付 36kr.jp(日本語)
https://36kr.jp/206157/
Blueshark(英語)
https://www.blueshark.com/en