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米MIT、触覚を通じて身体スキルの学習を促進する適応型スマートグローブを開発

2024年2月20日、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)は、触覚を通じて身体スキルの学習を促進するように設計された適応型スマートグローブを開発したと発表した。この研究成果は、「Nature Communications」誌に掲載された。
 
他の研究機関と共同で開発されたこのグローブには、触覚センサーと触覚アクチュエータが、デジタル刺繍技術によって生地にシームレスに埋め込まれている。このシステムは、触覚フィードバックを個々のユーザーに合わせて調整し、学習体験を最適化する機械学習エージェントによって補完されている。デモンストレーションでは、ピアノの指導から人間とロボットの遠隔操作の強化まで、その応用の可能性が紹介されている。さらに、ラップトップゲームやロボットの遠隔操作などのトレーニングシナリオにおける有効性が実験によって実証されており、ユーザーは触覚フィードバックの強化によってパフォーマンスの向上を図ることができる。
 
研究グループは、この技術が進化すれば、指先以外にも拡張して身体の様々な部位を誘導したり、より複雑な作業を支援したりする機能が拡張される可能性があり、人間とコンピュータの相互作用や技能習得の方法論における変革的な進歩が期待されるとしている。
 
出典:
2024年2月20日付 MIT Press Release(英語)
https://news.mit.edu/2024/smart-glove-teaches-new-physical-skills-0220 
2024年1月29日発行 Nature Communications(英語)
https://www.nature.com/articles/s41467-024-45059-8 
2024年2月20日付 TechXplor(英語)
https://techxplore.com/news/2024-02-smart-glove-physical-skills.html