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米ノースウェスタン大学、カニ型遠隔操作式歩行マイクロロボットを開発

2022年5月25日、米ノースウェスタン大学(Northwestern University)の研究者らは、カニの形をした史上最小の遠隔操作式歩行ロボットを開発したと発表した。
 
幅わずか0.5ミリのこの小さなロボットは、屈伸、ツイスト、クロール、歩行、旋回、ジャンプといった動作が可能。複雑なハードウェアや油圧、電気を動力とせず、レーザービームによる加熱や冷却によって形状を弾性的に変化させる形状記憶合金材料を使用することにより1秒間に体長の半分の距離を歩行することが可能となった。
 
研究者らは、尺取虫、コオロギ、カブトムシに似たミリメートルサイズのロボットも同時に開発した。マイクロロボットは、小さな構造物や機械を修理したり組み立てたりする装置として、あるいは、動脈内の血栓除去、内出血処置、腫瘍除去手術など低侵襲医療の補助として活躍する可能性があると研究者らは期待している。この研究成果は、学術誌「Science Robotics」に掲載された。同チームは2021年9月、史上最小の飛行構造体である翼状マイクロチップを発表している。
 
出典:
2022年5月25日付 Northwestern University(英語)
https://news.northwestern.edu/stories/2022/05/tiny-robotic-crab-is-smallest-ever-remote-controlled-walking-robot/ 
2022年5月25日公開 「Science Robotics」(英語)
https://www.science.org/doi/10.1126/scirobotics.abn0602 
2022年5月27日付 Robot Daily(英語)
https://www.robodaily.com/reports/Tiny_robotic_crab_is_smallest_ever_remote_controlled_walking_robot_999.html