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中国の研究者、電波で電力を供給する汚染物質の検査ソフトスイミングロボットを開発

2024年1月22日付Techxploreによると、中国の生物医学エンジニアとロボット工学者のチームは、水中を泳いで汚染物質を検査できる一種の小型で柔らかいロボットを開発した。本研究はScience Advances誌で発表された。

水を運ぶパイプにロボットを送り込んで汚染物質を検査することを目指して研究が行われ、2022年には、水源に設置され、電波のエネルギーを使用して、人間やコンピューターの誘導なしで迷路を移動できるソフトロボット「soft electromagnetic swimmer:SES」が開発された。SESは、後ろに切り欠きのある矢尻のような形をしており、磁石とコイルアンテナにより、イルカの尾と同じように動く推進力を可能にした。SESには3つのセンサーが取り付けられており、1つは周囲の水中の塩素濃度を検査および測定し、1つはアンモニアを検査および測定し、もう1つは SARS-CoV-2ウイルスの存在を検査する。また、センサーからの情報を処理し、近くのスマートフォンに信号を送信するためのチップも搭載されている。

実験室環境での試験では、水が満たされた小さなパイプを通って推進された場合にうまく機能することを発見した。研究者らは、現在の形態では、SESは電波源から4cm、データ通信を受信するスマートフォンから10cm以上離れることはできないため、短距離の用途でのみ有用であると指摘している。さらに研究が進められ、より遠隔地でロボットを使用できる方法を見つけていくとしている。

出典:
2024年1月22日付 Techxplore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-01-soft-robot-wires-batteries-contaminants.html