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米Interact Analysis社、物流業界における人型ロボットの可能性について見解を示す

2023年10月、米国の調査会社Interact Analysis社は、米Amazon社が倉庫で運用試験を開始した二足歩行の人型ロボット「Digit」をついて言及し、人型ロボットの可能性について見解を示した。

Amazon社支援する米Agility Robotics社が開発したDigitは、身長5フィート9インチ(175cm)で、最大35ポンド(16kg)まで持ち上げて運び、しゃがんだり、手を伸ばしたり、置いたりすることができる。他のロボットソリューションとは異なり、人型ボットは単一のプロセスやワークフローに限定されず、施設内で複数の異なる作業を担当できる柔軟性がある。

しかし、人型ロボットの導入は、人間の労働者が置き去りにされることへの懸念を抱かせるものだとの報道が見られ、三菱重工と米Deloitte社が今年初めに発表した世論調査では、有資格労働者の雇用と維持、人材不足が米国のサプライチェーン企業にとっての主要課題となり、その多くが近い将来にロボットと自動化への投資を計画していることが明らかになった。Amazon社は、雇用喪失に関する懸念に対し、最も「雑務的、平凡、反復的」な作業を代替するロボットシステムの使用により数十万もの新しい雇用が創出されたことを強調。Interact Analysis社は、人型ロボットは倉庫業界に革命をもたらす可能性がある一方で、その適用には課題も多く、将来がどうなるかはまだ不透明であるとしている。

出典:
2023年10月付 Interact Analysis Insights(英語)
https://interactanalysis.com/insight/warehouses-may-be-the-first-industry-to-adopt-humanoid-robot-workers/ 
2023年10月24日付 The Robot Report(英語)
https://www.therobotreport.com/humanoids-getting-their-feet-wet-in-logistics/