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蘭アイントホーフェン工科大学、液晶とグラフェンを使用した柔らかいロボットハンドを開発

2024年6月13日、蘭アイントホーフェン工科大学の研究チームは、液晶とグラフェンを使用した柔らかいロボットハンドを開発し、「ACS Applied Materials & Interfaces」誌に発表した。
 
この柔らかいロボットハンドは、グラフェンベースの加熱素子によって作動する液晶ネットワーク(LCN)アクチュエータによって制御される4本の変形可能な指を特徴とし、繊細な外科手術における剛体ロボットの限界を解決すると期待される。液晶は、条件を変えることで液体と固体状態を切り替えることができるため、ソフトロボットに理想的な素材となっており、強度と伝導性で知られているグラフェンは、LCNアクチュエータに精密な熱制御を提供することが可能。このアクチュエータは、15ボルト以下の電圧で安全に作動することができる。この組み合わせにより、このロボットハンドは、70~100ミリグラムの小さな物を持ち上げるといった外科手術に欠かせない繊細な作業を行うことが可能となった。
 
研究チームは今後、液晶層を3Dプリントで製作する手法の開発に注力する。ソフトロボティクスにおける液晶とグラフェンの統合は、より汎用性が高く安全な医療用ロボットの実現に向けた大きな一歩で、幅広いバイオメディカル分野への応用可能性を示している。
 
出典:
アイントホーフェン工科大学 Research Output(英語)
https://research.tue.nl/en/publications/hot-fingers-individually-addressable-graphene-heater-actuated-liq 
2024年6月13日発行 ACS Applied Materials & Interfaces
Hot Fingers: Individually Addressable Graphene-Heater Actuated Liquid Crystal Grippers
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsami.4c06130 
2024年6月18日付 TechXplore(英語)
https://www.google.com/url?q=https://techxplore.com/news/2024-06-soft-robotic-gripper-graphene-liquid.html&sa=D&source=apps-viewer-frontend&ust=1719637323416123&usg=AOvVaw2r_0h0tfN3IvQuJUpta5oE&hl=ja