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【日本ワインテイスティング情報 “小布施ワイナリー プティマンサン セック 2018”】

2020/11/22

【西尾のワイン記録 ⑩ 2020/11/22】
小布施ワイナリー Dmaine Sogga Petit Manseng Sec(ドメイヌソガ プティマンサンセック)2018 15%

×「TEE 片方の未来(Produced by 清水翔太)」
https://www.youtube.com/watch?v=8E9YRzymJl4

この黄金色に集結した液体なのにエッジはグリーンがかった色調がなんとも…
愛おしい…
ここまで輝きを四方八方に放つ色合いには、
感服の一言。
プラネタリウムを見ている時のような
ロマンチックな夜景、星空が見えてくる…

グラスを傾ければ、【アルコール度数15%】という最強な強さの威力を感じる。
しっとりねっとり…穏やかにグラスを滑り降りてくる魅惑の液体の一筋一筋に、
興奮が走る。

グラスの近くを鼻先が漂うだけで、この子が持つ芳香が150%爆発的に花開く。
キンモクセイ、アカシアの花の蜜の強い香り…
とにかく、幸せな気持ちだけが押し寄せてくる黄色やオレンジのお花畑の布団に抱えられ寝転んでいるような幸せな感覚が掌、足先まで感じる…
リンゴの蜜、缶詰ではない熟した黄桃、温州ミカン、パイナップル、熟れたメロン、
レモングラス、はちみつ、濃厚なバターの様々な香りが惜しみなく…花開く。

柔らかいシルクのような液体に舌全体を包み込まれる…
と、同時に舌の真ん中で果実の蜜の部分の貴重な味わいがどんと乗っかってきたと思えば、
舌横、舌の奥の方で花梨ジャムや黄桃の果実味のジューシーさ、旨さ、
酸味が徐々に主張を始め、
口中、鼻孔の奥の奥まで、華やかな香りがバックノーズで広がりゆく間に、
アルコール15%の力強いアルコール感は否めない。
しっかりと、アルコール分の強さを感じた横目に…
アフターはほろ苦い文旦の果皮の味わいがタンニンのように存在感を見せつけ、そして海の様なミネラル感が押し寄せ…
このワインを一層複雑化させてくれる。

大人の世界に憧れた大学生…
もう社会人は鼻先に迫っているこの不安な気持ちと冒険、わくわくした気持ち、
幾多もの失敗に胸を疼かせる青春最後の貴重な時間…

そんな狭間にいる境地にいた頃の「ほろ苦さ」を思い出し、あの頃の郷愁に浸ってしまう…

胸のドキドキが抑えられない程、冒険心のエネルギーに満ちた、アルコール度数15%まで引き上げるほどの葡萄の実を一粒一粒丁寧に声を掛けて生らせた、
曽我彰彦さんのブドウ栽培への情熱、
綺麗で、ある意味「ナチュラル」な感情移入をされたんだろうと想像できる液体。

「ある程度は自然に身を任せつつ、丁寧で意図的でもあるこの一本」
そしてやはり彼の真面目で実直で素直なワインへの熱い想い…丁寧な醸造。
そんな彼の「農夫」としての姿、彼の魂を感じざるを得ません。
この一滴一滴には震えます。
同じく私の魂が…共鳴するかの様…

そんな、このワイン一滴ずつが持ち合わせる魔法の力。
それに思わず心の底の方から潮の満ち引きのような万有引力に引き寄せられ、
思わずうっとりしてしまいこの心は完全に
「小布施ワイナリー ドメイヌソガ プティマンサンセック」
これに奪われることは間違いない…

懐かしい思いに、堂々と浸らせてくれるこのワインの度量の大きさ。
日本ワインで出会う事は簡単ではないと思う。
そしてこのワインへの感謝の気持ちが絶えることはなく…
葛藤を乗り越えたいくつもの想いに疼く胸の鼓動に素直に耳を傾けることが出来る。

いい夫婦(11月22日)の日。
【守ってみせる】…そういわれたかのような、
あの心強さが忘れられない…
何となく、想いを馳せる…
このワインに…曽我さんに…
あの、思い出に…

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