アイヌ差別発言を機に

先日、テレビ局をあげての大騒ぎになった差別発言。 発言者にもディレクターにも、アイヌ差別の認識がほとんど無かった・・・「問題の風化」を感じました。

私が小6の時だから半世紀前、児童小説「コタンの口笛」(石森延男著)が話題作となり読んだ記憶があったので、図書館で借りて読み直しました。
前半は主人公の中学生を始めとするアイヌの人達が「和人」から色々な仕打ちを受ける「あらしの歌」、後半はその「和人たち」が謝って仲直りをする「光の歌」、とお涙ちょうだい狙いも感じましたが、差別の根底にあるものが生々しく描かれています。
アイヌはもともと日本全国に住んでいたが何百年の間に北に追われ、最後の北海道でも「和人」に生活を侵害された上、陰険な差別を受けていた。
アイヌの人の数が更に減少したので、問題が「風化」してしまったのでしょう。

現代の日本でも、古くからある部落問題、「在日」の人達、更には「技能実習生」という名目で外国人を連れてきて法外な低賃金・労働条件で働かせる、といった差別が続いています。
差別問題から目をそらさずに学校でも正しく教え、正しい見識を持った社会人を育てる、そういう国であって欲しいと思います。
日本に限らず、差別が存在しない国は無いのではないかと思います。 人類の悲しい性なのか、それとも未来に向けて解消して行けるものなのでしょうか? 

今回の発言問題が横展開・深堀りされ、問題の本質を捉えて改善する方向に向ける機会になれば良いのに、と思いました。

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