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関西~山陰の旅日記⑮        津山vs新見(岡山県の中国山地)

「新見」という地名を聞いたことがありますか?
津山を知らなかった私も、新見は中国山地の都市として知っていました。
津山始発6:11、2両連結のディーゼル車で約2時間かけて新見へ向かいます。

姫新(きしん)線:姫路から中国山地を横切り新見に至るローカル線。
崖の上で徐行したり、トンネルの前で一時停止したり。
乗客は、たまに乗って降りて行く人以外は私一人だけ。
窓外は豊かな田園地帯が、時々山に遮られながら、続きます。

新見駅は、伯備線(岡山-米子(鳥取県))の駅でした。
昔、登り勾配の難所で蒸気機関車が煙を出す、写真スポットで有名でした。
その伯備線には架線が張られています。
時刻表を見ると、何と1日16本の電車特急「八雲」が走っていて、この新見駅に停まるのです。
「八雲」は岡山から出雲に行く人向けの特急でした。

次の普通電車までの3時間、特急「八雲」を撮影する、合間に新見の町を歩きました。
津山同様、駅から100mの所を幅の広い川がゆるやかに流れ、明るい雰囲気なのですが、津山と比べると町ゆく人が少なく寂れた印象です。
特急「八雲」が新見駅に着いても、乗降客は殆どいませんでした。

電車特急の停車駅にもなった地の利を生かせずに寂れてしまった新見。
交通の便で劣っている津山が明るく賑わっていたのと対照的でした。
この2つの中国山地の都市、何が原因で繁栄の差がついたのか、調べてみたいと思いました。
多分、地方創生(町おこし)のお金の使い方(地方政治)が原因でないかと思います。
(続く)

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