[3月20日]今週のブック特集(王様のブランチより)
こんばんは、robin1101と申します。
今回は、この作品を紹介していました。
湊かなえさんの「ドキュメント」です。
湊かなえ最新刊! 興奮と感動の高校部活小説!
人と人。対面でのコミュニケーションがむずかしくなった今だからこそ、
「”伝える”って何だ?」ということを、青海学院放送部のみんなと、真剣に考えてみました。 ――湊かなえ
中学時代に陸上で全国大会を目指していた町田圭祐は、交通事故に遭い高校では放送部に入ることに。圭祐を誘った正也、久米さんたちと放送コンテストのラジオドラマ部門で全国大会準決勝まで進むも、惜しくも決勝には行けなかった。三年生引退後、圭祐らは新たにテレビドキュメント部門の題材としてドローンを駆使して陸上部を撮影していく。やがて映像の中に、煙草を持って陸上部の部室から出てくる同級生の良太の姿が発見された。圭祐が真実を探っていくと、計画を企てた意外な人物が明らかになって……。
来週の3月25日発売ということで、これを書いている時は発売されていませんが、シリーズ作の続編です。
第1作目は、「ブロードキャスト」という作品です。
中学時代、駅伝で全国大会を目指していた圭祐は、あと少しのところで出場を逃した。高校入学後、とある理由によって競技人生を断念した圭祐は、放送部に入部。新たな居場所で再び全国を目指すことになる。
この作品が、書店に置いてあった時、湊かなえさんの新たなジャンルを開拓?と思って興味がわきましたので、購入してみました。
湊さんというと、イヤミスというイメージなのですが、この作品は、さわやかな青春ドラマに仕上がっていました。なので湊さんだから、イヤミスを期待して読むと、がっかりな気持ちになりますので、そこはご注意ください。
最初、これって湊かなえさんの作品?と思うくらい、青春物語でしたが、人間模様はちょっと湊テイストがあるように感じました。特に女子には、ムカつかせてくれるような文章があったので、そこは湊さんの得意分野だなと思いました。
ドロドロな展開を密かに期待していましたが、特にそういったことはなく、爽快な物語に仕上がっていて、普通に楽しめました。
ちなみにですが、湊さんは昔ラジオドラマを手がけたことがあります。NHKのFMシアターというラジオドラマ番組で、私もいつも聴いています。
その作品は、「答えは昼間の月」。
当時は‘金戸美苗‘(かなどみなえ)という表記で、第35回創作ラジオドラマ大賞で大賞を受賞しました。
内容としては、
結婚を目前に控えた二人の男女が突然、電車の事故に遭います。ある夫婦が結婚式を迎えるのですが、新婦にはその後、骨髄移植のドナーとなることが待っていました。実は5年前、二人は電車の事故という大惨事に遭っていました。新婦は軽症でしたが、新郎は危険な状態でした。新郎が助かるように新婦が願掛けをするのですが、その願掛けの内容が骨髄移植のドナーになることだったのです。たまたま病院にそのポスターがあり、藁にも縋る思いで、祈っていました。さらにふと見上げた空にあった「昼間の月」があり、今にも消えてしまいそうな希望にかけた願いと重なっていました。そんな儚い希望を、今度は骨髄移植を受ける人に託そうとしました。悲惨な事故とそこから回復していく希望を「昼間の月」に託し、人と人とがつなげていく思いを描く物語です。
鉄道事故や骨髄移植を織り交ぜた夫婦の絆をテーマにした作品で、今でもたまに聴くのですが、じんわりと温かくさせてくれたことを覚えています。
話は逸れましたが、湊さんの最新作「ドキュメント」。ぜひ読んでみたいなと思いました。その時には、感想を載せますので、お楽しみに。
他にも、随時Twitterやブクログで読了本の感想を載せていますので、興味ある方はぜひご訪問してみてください。
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。
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