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The End of Yesterday

ELLEGARDENがニューアルバムをリリースした。

私がELLEGARDENと出会ったのは2014年、中学2年生の頃だ。小5からSchool of Lock!を聴きあさり、Scwarzeneggerから[Champagne]の沼にハマり、弱冠13歳にして完全に邦ロックオタクと化していた私は、いつものようにYouTubeの自動再生で音楽を楽しんでいた時に流れてきた”Supernova”に稲妻に打たれたかのような衝撃を受けた。

TSUTAYAでセルフタイトルのミニアルバムから”Eleven Fire Crackers”まで全部借りてきて、すぐiPod touchに入れた。結局後からタワレコでCDも買った。MONOEYESもthe HIATUSも、なんならナッシングスもアリスターも一通り全部聴いて、ELLEGARDENと「細美武士」に心酔していた。部活の大事な試合の前にはStereomanと、MONOEYESの3,2,1,goをいつも聴いてた。

2018年5月、ELLEGARDENが10年ぶりに復活するというニュースを学校帰りの電車で見た。嬉しすぎて変な声出たこと覚えてる。奇跡的にZOZOマリンが当たって、アリーナでELLEGARDENのボーカルとして歌ってる細美さんを見た。嬉しくて、かっこよくて、感動しすぎて意味わからない感情になった。脱水症状になって帰りの電車で死にそうだったけど、そんなことどうでもいいくらい最高だった。

そんなELLEGARDENが、私がファンになってから初めて、「現在進行形で生きてる音源」をリリースした。ずーーっと待ってたけど、正直聴くのがめちゃくちゃ怖かった。あまりにも期待が高まりすぎてて、それを超えられるのか不安だったから。

発売日の朝、学校に向かう電車で初めて、16年ぶりのELLEGARDENの新譜を再生した。11曲、41分間。めちゃくちゃ濃密だった。活動休止中、the HIATUSは細美さんが「大人モード」でやりたい音楽の追求、MONOEYESは「エルレっぽい」音楽をやるバンド、って棲み分けしてるもんだと勝手なイメージを持っていて、これまた勝手に「MONOEYESはエルレっぽいけどちょっと違うんだよなー」とか思ってた自分が恥ずかしくなるくらい、”ELLEGARDEN”にしか出せない音だけで構成された41分間だった。

1曲ごとに感想を書いていくととんでもなく長くなりそうなのでここでは割愛するが、活動休止前のような野心的な、ギラギラしたBPMのロックサウンドが良い意味で濾過され、洗練されきった、それでいてやっぱりギターもベースもドラムもバッチバチの、まさにイメージしていた通りの「2022年のエルレサウンド」を見事に体現してくれた本当にエモーショナルな1枚だった。

偉そうなことを書いたが、音楽理論も演奏技法も全くわからない私はただただ「カッコいい」音を聴くために、学校帰りに買ったCDをもう既に何回も、何回もリピートで再生している。きっと僕は2023年も、2024年も、その先もこのアルバムを愛し続けるんだろう。そう確信させる、文句なしの名盤だった。

ぜんっぜんチケット当たらないけど、またエルレのライブに行くまでは死ねないな。

渋谷タワレコ
渋谷TSUTAYA POP 書いた店員さんと友達になりたい
人生最高の日

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