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アートの力

20年前のことになるが、今でも寒くなるとモレロのことを思い出す。モレロは、南米コロンビア生まれのアメリカ人。ただコロンビアには行ったことがない。

モレロはニューヨークの路上でチョークで”顔”を描き続ける“路上アーティスト”。あの日もニューヨークの路上で、チョークだけで顔を描いていた。1433の顔を描いた時間は13時間、紙コップには54ドルはいっていた。

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“これまで何人の顔を描いたか覚えているかい?”“今日はここで1000人、今まで1万人かな,2万人かな?覚えてないよ。数えておけばよかった”。

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”モレロの描く顔はどうして丸いの?“”簡単さ。早く書けるからね。“丸を描いて休むことなくどんどん顔を描いてゆくのさ。そしたら僕の描いた仲間が僕を励ましてくれる。“がんばれって。うれしいね”。雨粒も丸いしね。太陽も月も丸いね。お前の顔はどうだい。丸いだろう。

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ロベルトはアートに対し寛容で理解ある国が先進国だと信じている。たった一つの新しい作品を生んで行くアーティスト。そんなニューヨークは様々な国からの訪問者でにぎあう。

モレロはコロナでどうしているだろう。もし、モレロを見かけたら元気かと声掛けしてくれ。寒そうにしていたら温かいコーヒをご馳走してあげてくれ。

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