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世界の三大スープ

フカヒレ、ブイヤベース、トムヤムクンにボルシチの4つのスープから三つを選び世界の三大スープと呼んでいるとのこと。なかなか三つに絞り込めないようだ。選ばれたスープをじっくり見ると、希少性、味、値段、基準がはっきりしない。友人がフカヒレを加工して香港に輸出している。トムヤムクンはグリーカレーとともにロベルトの好物だ。

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久しぶりにボルシチを食べようと故郷で一件だけロシア料理を出す店に予約していたが、こんな時期、ロシア料理が美味く食えるかどうか自信がなかった。初めて食べたのが1976年ソ連を旅行中。最近は4年前中国ハルピンでボルシチを食べて以来だ。ハルピンはソ連の文化が深く浸透した街だと思っていたが、訪問した時にはロシア人の姿を見かけることがほとんどなかった。中国は歴史の香りが強く残る街、街並みが多い。ハルピンも例外ではなかった。

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ボルシチはビーツを好んで食わない日本人にはあまり人気がないのかもしれない。

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「ボルシチ」はロシア料理と思っていたがウクライナの郷土料理がボルシチの故郷のようだ。ウクライナからポーランドに、そしてロシアにひろがった。そういえば、ポーランドの友人宅でもボルシチをご馳走になった記憶もある。

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故郷の赤いボルシチはトマトベース、それにたまねぎと、じゃがいも、ニンジン その中にすまなさそうによく煮込まれた牛肉が隠れていた。

ウクライナ、ベラルーシュ、ポーランド、ロシヤそれぞれの国と地方で味付けが違うようだが、地元の農産物を取り込んで、暖を取るために愛されてきた、そんなボルシチ共和圏で本場のボルシチをで食べてみた。

人は世界に例外なく、食べて寝て働くを繰り返す一生だ。領土は取られても住むところは変わっても舌先で覚えた故郷の味は決して奪われることはないはずだ。ブラジルのイタリヤ移民が作るピザは美味しく、アメリカの中華料理もうまい。美味いものが人の移動とともに世界に広がってゆく。故郷のレストランで美味いものを食べながら人の往来を想像する。


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