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自分から出た言葉にハッとする現象

大河「ドラマ光る君へ」の2話で
まひろが代筆業で、若者に恋愛アドバイスをするシーンがある。

「嘘はいけないよ。代筆を頼んでるところが嫌なんじゃない?字なんか書けなくていいから自分で来いよって思ってるんじゃない?」みたいな内容なんだけど

真剣に若者のこと考えて出てきた言葉に自分でびっくりしてる。自分のことにあてはめてる。

岡目八目っていう言葉あるけれど、誰しも本当に自分のことって案外よくわかってないものだ。

全く違うこと話してるつもりなのに、自分のことに当てはまると気がつくってこと確かにあるなって思う。

お母さんを亡くした友達をなぐさめてる時に、
「泣くの我慢なんかしなくていいよ。」
「すぐに元気にならなくても別にいいよ。それだけ大事だったんだもん。お母さんも早よしっかりしぃとか思ってないよ。いつも見守ってくれてたやん。」
という言葉が自然と出てきた。

そして彼女より少し前にお義父さんを亡くした自分にも声かけてるみたいな気持ちになった。

だって私も泣くの我慢したし、
しっかりしなきゃと思ってたし、
病気が進行していってる時から、ずいぶん長い間、家族全員おかしくなってた。

自分の声を聴きながら、「家族全員おかしくなっちゃうほどみんなにとって大事なお義父さんだったんだな。」と認識できた。

なんでこんなに家族全員ガタガタなんだろうって心の底で嘆いてたけど、自分から出た言葉でその状況を愛おしく受け入れることができたんだ。

そこからだいぶん良くなっていったように思う。本家のほうにはまだ余波はあるけれどそれだけ大事だっただけだから必ず良くなると信じてる。

心を込めて真剣に使うとき
言葉って不思議な力を帯びる。

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