愛とは、恋愛とは

「愛じゃないならこれは何」 斜線堂有紀

面白い、救いになった。
恋愛について悩み、ひとに気持ちを表すのが難しい、わたしの陳腐な日々に、言葉を与えてくれた。
あと何回、わたしの人生でこの瞬間が訪れるのか、まだ生きていたいと思えた。

このひとが書く言葉を、まだ知りたい、教えてほしい。ひとがひとに持つ気持ちを、言葉にしてくれる。ありがとう。

「ミニカーだって一生推してろ」
もしこの話が人生なら、ただの一幕に過ぎないのだと思う。だって、めるすけは結ばれようとしていないし、瑠璃はこれから一生同じ思いを持つわけではないから。物語では、これが最後の恋かのように、
登場人物は恋愛するけれど、人生はそうじゃないことが多いし、このふたりの関係は進められないから。でも、形はどんなに歪でも、盲信できる相手がいることで人生は生きやすいから、瑠璃はそこに触れてしまって溺れたくなったんだと思う。

感想を書く語彙が足りない。けれど、この本を読むことで、また恋愛を定義する言葉が増えた。

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