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岡山県独自の法定外道路標示「★合図」

道路に書いてある "交通標識" である「道路標示」には、特定の都道府県にのみ存在するものがある。この記事では岡山県にしか存在しない道路標示について取り上げる。


岡山県にしかない道路標示!?

岡山県には、マスカットグリーンで描かれた独自の道路標示が二種類がる。ひとつは通学路や歩行利用者の多い横断歩道について、通常よりも停止線を手前に描きつつ、マスカットグリーンの道路標示で警告するものである。

出典: 岡山県警察

もうひとつはマスカットグリーンで「★合図」と書かれた道路標示である。

出典: 岡山県警察

「★合図」マークの意味

場所: 岡山県岡山市

2016年6月にJAF (日本自動車連盟) が実施した交通マナーに関するアンケートによると、「方向指示器(ウインカー)を出さずに車線変更や右左折する車が多い」に対して「とても思う」「やや思う」と答える割合が、岡山県は全国トップの91.0%となっている。2位は香川県の90.7%で、この2県がダントツに多かった。

この状況は昔からのようで、岡山県は2005年より「★合図」の法定外道路標示を導入している。意味は以下の通り。

交差点の手前約30メートルの地点に、右左折の合図を開始する目安となる「マスカットグリーンの星形マーク」と「合図の文字表示」を設置し、ドライバーに適正な合図開始を促すもの。

出典: 岡山県警察

この道路標示は岡山県内の約30か所の交差点で確認ができる。★合図の場所を調べてGoogleマップで公開している人がいるので紹介する。

ただし、この道路標示を導入したからと言って、岡山県でのウインカーマナーが改善されているわけではないようだ。(2005年に導入された後、2016年のアンケートで引き続き全国ワースト)

また、★合図に似た道路標示は、香川県でも若干数確認されている。 (高松市室新町交差点など) 「★」の代わりにオリーブの実が描かれている。


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