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自社の強みで経営改善!ガソリンスタンドはどのように戦略を立てるべき?

■強みを生かした経営戦略の効果とは

 この記事では、ガソリンスタンドの業績回復のために必要な戦略の立て方をご紹介します。ガソリンスタンド以外の業種を営む方であっても、効果的な戦略を立案したい方にとって、役立つ記事になっていますので、最後までご覧ください。

 ガソリンスタンドは、需要の低下や競争の激化など、厳しい環境に直面しています。ですが、自店の強みを見出し、活かすことで、差別化と成長が実現できます。

 中小企業庁が2022年に発表したレポートでは、強みを生かした経営戦略を実施している中小企業とそうでない企業の売上高や利益率の平均値を比較しています。

 その結果、以下のような差が見られました。

  • 売上高:強みを生かした経営戦略を実施している中小企業の1企業当たりの売上高は1.8億円で、そうでない企業の1.5億円に比べて約20%高い。

  • 利益率:強みを生かした経営戦略を実施している中小企業の1企業当たりの経常利益率は4.8%で、そうでない企業の3.7%に比べて約30%高い。

 つまり、このレポートは、強みを生かした経営戦略が売上高や利益率の向上につながることを示しています。

 このように、自店の強みを見出し、活かすことは、ガソリンスタンドを含めた中小企業の経営にとって非常に重要です。強みを生かすことで、顧客満足度やリピート率を高め、競合との差別化を図ることができます。

 また、強みを生かすことで、自店のブランド力や信頼性を高め、新規顧客の獲得や口コミの拡散にもつながります。さらに、自店のモチベーションや自信を高め、経営の楽しさややりがいを感じることができます。

 では、どのようにして強みを見出せば良いのでしょうか。

■自店の強みを見出す方法

 強みとは、自店が他のガソリンスタンドや、カーディーラー、タイヤ量販店よりも優れていると思えることです。例えば、経営資源の切り口を用いると、以下のようなものが挙げられます。

  • 人的資源:経営者や従業員の人柄や接客スキル

  • 物的資源:店舗の立地や広さ、品揃えやサービスの豊富さ

  • 財務的資源:借入の余力、内部留保

  • 情報的資源:受発信している情報の質と量、保有しているノウハウ

 このような自店の強みは、以下の方法で見出すことができます。

  • 顧客の声を分析する
    顧客から寄せられた声やアンケート結果を分析することで、顧客が自社の商品やサービスにどのような価値を感じているのかを知ることができます。

  • 競合他社と比較する
    競合他社と比較して優れている点を探します。

  • 従業員の意見を聞く
    従業員は、自社の強みや弱みをよく理解しています。従業員の意見を聞くことで、新たな視点から自社の強みを見つけることができます。

  • 過去の成功事例を振り返る
    過去の成功事例を振り返ることで、自社の強みが何であるのかを再認識することができます。

 このようにして自店の強みを見出していきますが、弱みを見出すことで、さらに強みが見つかる可能性が高まります。また、これら強み・弱みは内部環境ですが、外部環境の機会・脅威を把握することで、強みを有効に活用する戦略を見出すことも可能になります。

 そこで、自店の内部環境と外部環境を分析するツールである、SWOT分析を用います。

■SWOT分析で自店の戦略を立てる

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