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内発的動機づけ vs 外発的動機づけ:ガソリンスタンドの成功と失敗の事例

1.内発的動機づけとは? 外発的動機づけとの違いを解説

 自分自身の内面から湧き出る意欲や興味・関心によって行動することを内発的動機づけと呼びます。これに対して、外部からの報酬や強制によって行動することを外発的動機づけと呼びます。内発的動機づけは自発的な行動ですので、より持続的であり、高いパフォーマンスを発揮するとされており、これを示す以下の実験があります。

2.実験:外部からの圧力が内発的動機づけに与える影響

(1)実験の内容

 1980年、心理学者コウとレヴィンは、幼稚園児をAグループとBグループに分け、絵画制作に対する意欲と質の違いを調べました。

  • Aグループは、研究者から絵を描くことを強制され、絵の内容や描き方について指示を受けました。

  • Bグループは、絵を描いても描かなくても自由で、描くとしても何をどのように描くかは自由でした。

 その後、両グループへ自由に絵を描く時間を設け、以下の点について比較しました。

  • 自由に絵を描いた時間

  • 絵の独創性・色彩・構図

(2)実験の結果

 この実験によって、以下のことが分かりました。

  • 自由選択のBグループは、強制されたAグループよりも、多くの時間を使って自由に絵を描きました。

  • Bグループは、Aグループよりも、独創性、色彩、構図などの点で優れた絵を描きました。

(3)実験の考察

 この実験結果から、外部からの圧力は内発的な動機づけを低下させる可能性があることが示唆されます。

  • Aグループは、研究者からの指示に従って絵を描くことに抵抗を感じ、結果的に絵を描く意欲や質が低下したと考えられます。

  • 一方、Bグループは、自らの意思で絵を描くことを選択したため、内発的な動機づけが維持され、意欲的に、質の高い絵を描くことができたと考えられます。

 この実験結果から、モチベーションを高めるためには、外部からの報酬や強制よりも、個人の自発性や自主性を尊重することが重要であることが分かります。

 以下では、2つのガソリンスタンドの事例を取り上げ、外発的動機づけに着目して失敗したケース、内発的動機づけに着目して成功したケースを見ていきます。

「外発的・内発的動機づけをガソリンスタンドの現場で応用した事例やで」

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