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ラーメン店とガソリンスタンド:共通する課題と解決策

1.はじめに


 近年、ラーメン店は「1,000円の壁」に直面し、値上げによる客離れを懸念して経営が圧迫されています。一方、ガソリンスタンドの軒数も減少傾向にあり、生き残るためには、新たな収益確保策が求められています。

 本記事では、イリノイ大学の研究などに基づいた消費者の心理的効果に着目し、ラーメン店における回数券導入と、ガソリンスタンドにおける洗車プリペイドカード導入が、それぞれの業績向上に有効な打開策となり得ることを示します。

 この記事は以下の方々を対象としています。

  • ラーメン店やガソリンスタンドの経営者、リーダー

  • 顧客心理を活用したマーケティング戦略に関心を持つ方

 この記事を最後まで読むメリットは以下の通りです。

  • 顧客の心理的効果を理解し、収益向上に繋がる具体的な戦略を学べる

  • ラーメン店とガソリンスタンド、両業種に活かせる実践的なヒントが得られる

 では、本題に入っていきます。

2.1,000円の壁に苦しむラーメン業界:値上げできないジレンマ

 食材価格の上昇に伴い、ラーメン店は値上げを検討することもありましたが、1,000円を超えると客離れに繋がるのではと、多くの店舗がラーメンを1,000円以下で提供しています。

 しかし、度重なる物価の上昇で、低収益の我慢も限界を迎え、店を閉める判断をする店舗が増加しています。東京商工リサーチによると、2023年に倒産や休廃業をしたラーメン店は74件と過去最多となりました。

 ですが、苦境にあえぐラーメン店の打開策もあります。

3.救世主となる回数券:イリノイ大学研究が示す心理的効果

 この状況の打開策として、回数券の導入が注目されています。回数券を購入することで、顧客はより頻繁に店舗を訪れ、継続的な収益をもたらすと期待されることが、以下の研究で分かっています。

 2002年にイリノイ大学の研究チームが行った調査によると、消費者が製品を大量にストックすると、消費を促進する心理的な効果があることが明らかになりました。

 この研究では、被験者を2つのグループに分け、1つのグループには1回に1つの製品を、もう1つのグループには1回に10個の製品を配布しました。その結果、10個の製品を配布されたグループは、1つの製品を配布されたグループに比べて、購入後8日間は2倍の速さで製品を消費しました。

 つまり、ラーメン店で回数券を購入するということは、ラーメンを大量にストックすることとなり、これを消費するために、来店頻度の向上が期待できます。このことは、ガソリンスタンドにも活用することが可能です。

4.洗車プリペイドカードで生き残る

 ガソリンスタンド業界も厳しい状況に直面しています。国内のガソリンスタンド数は減少傾向にあり、2023年3月末時点で全国のガソリンスタンド数は2万7,963カ所となり、28年連続で減少しています。ピーク時の数は1995年3月末に6万4,211カ所あったので、現在の数はピーク時から約57%減少しています。

 この背景としては、ガソリン需要の減少や、店舗の老朽化に伴うメンテナンスの費用負担、タイヤや洗車といった油外商品販売の競争激化などがあります。

 そして、この状況を打開するために、上記の心理効果を踏まえれば、洗車プリペイドカードの導入や販売強化は、有効な選択肢となり得ます。以下では、洗車プリペイドカードならではの調査結果に基づく、期待できる効果とその留意点を見ていきます。

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