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農業土木:東山円筒分水槽(富山県魚津市)

円筒分水槽(円筒分水工)とは逆サイフォンの原理で真下から噴き出した水を円筒形の水槽から溢れさせて、円周(中心角)の比率で分配する仕組みで、農業用水を公平に分水するための工夫だ。
日本各地に設けられているが、この東山円筒分水槽は円筒部の高さが高く、豪快に水が溢れる様子を楽しめる。片貝川流域の取水口の統合事業(合口化)に合わせて1954年に設置されたもので、右岸側の3用水路に分水している。直径は9.12mある。

周辺はポケットパーク(小公園)として整備されている。

前方後円墳みたいって思ってしまったけど、この円形はもちろん円筒分水工を模している。

2021.04.10訪問


ポケットワークが整備される前に空撮した時のもの。円周が3つに区切られていて、分水されている様子がわかる。
水槽内の中央の黒い部分から水が噴き出している。水に透明感があって、まるで瞳のようだ。


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