見出し画像

空撮:小櫃川の穿入蛇行と川廻し(瀬替え)の跡(千葉県君津市)

川が台地の中に深く谷を刻みながら蛇行している地形を、穿入蛇行という。

あまりに大きく蛇行した場合は、その根元に人為的に水路を掘って短絡させてやれば、蛇行していた旧河道の土地が空いて、新しく水田を拓くことができる。こうした新田開発の手法は川廻し(瀬替え)と呼ばれていて、千葉県では小櫃川や養老川で盛んに行なわれてきた。

せっかく川廻しをして開いた水田も、今は耕作放棄されて荒地になっている。1960年代に撮影された航空写真では水田の区画が見えている。

こんな感じに、ぐちゃぐちゃに蛇行している。
蛇行する河道の間に削り残された蛇行山脚(写真2枚目の方は、川廻しで人為的に切り離されて還流丘陵となっている)には段丘が刻まれていて、侵食が段階を経て進んだことがわかる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?