元祖”与える男”~「カーネギー自伝」
昔はいわゆる偉人伝のようなものを少年少女はよく読んだものだが、いまはどうなのだろう。
ということで、オトナの読む偉人伝として、今回は最近新版が出たばかりの「カーネギー自伝」を読んでみた。
自伝だから、自分の都合の良いことしか書いていないのは当然なのだが、貧しい移民から一代で巨万の富を得て後年は慈善活動に身を捧げた大富豪の言葉に触れるというのは、何かしらの意義があるといえよう。
カーネギーは少年時代、町工場で働いていたところ、親類の知人から電報配達夫にならないかと誘われた。