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#38 コロナになりました

7月末からショートステイに出かけた母。帰宅する日に施設から電話があった。
『コロナ患者さんが出て、その方と濃厚接触しておられたので、帰宅することができません。施設の方で様子を見させてもらいます。今のところ熱もないです。コロナ検査をしたら、陰性でした。様子を見ていきます。』とのこと。
予防接種をしてるし、大丈夫かな。
なりませんようにと祈るばかりであった。陰性のままななら帰宅できるので心配されないように、とのことであった。

帰宅できる日に施設より連絡がはいった。
「今朝、熱が出てコロナ陽性でした。」
『えっコロナになったんですか。』
ショックでした。
ショートステイに行ってコロナになったんだ。行かなければよかったのかな。可愛そうなことをしてしまったわ。高熱が出て入院なんてことになったらかわいそう。今から思ってもどうにもならない。陽性になったらその日を0日と数えて、6日後に帰宅となります。
そんなに施設にいなければならないんだ。本当に可愛そうなことになってしまった。
取り敢えずかかりつけの病院へ電話をして、母の様子を伝えた。平素飲んでいる薬とコロナのために出された薬を受け取り、施設へ急いだ。
母には会わせてもらえず、様子だけ伺い帰宅。
個人部屋なので、部屋で過ごすようにしてもらっています。
熱が高くならなければよいが。どうすることもできず待つだけ。次の日施設より連絡があった。
「熱は、1日で下がりました。食事も少しずつ食べておられます。よかったです。でも、すぐには自宅に帰れません。発症した日を0日とし、6日後になります。」
熱が下がってよかった。その後も施設で見ていただけるのだから大丈夫だ。
こんなに長い間、母とわかれて過ごしたことはなかった。
夜は、ゆっくり休むことができ私の身体は喜んでいる。こんなにぐっすり眠れると、朝も爽やか。いろいろやりたいことがあったので、少しずつ片付けることができた。ありがたや。
2週間くらいたって帰宅。久しぶりの母に会うのも新鮮。
愛おしい気持ちもわいてくる。母は、そんなに長い間施設にいた感じはないようだ。
コロナのために個室で過ごす時間が多かったようで、歩行が以前より悪くなっているように思えた。初めの1歩も出にくくなり、歩行がゆっくりである。
その晩は、疲れていたのかよく寝てくれた。
施設でのリズムがよい方にででくれると嬉しい。
便秘があり、大変であった。下剤を飲ませたら、今度は出すぎて大変であった。
我が家でまた、老々介護が始まった。優しい気持ちで接しようと思ったが、日にちがたつにつれ、お互いにわがままが出て、元の関係に戻り、大声でお互い叫んでいる。
老々介護は、続くよどこまでも。




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