開封!クモ仮面の騎士
DXタランチュラナイト
今回は王様戦隊キングオージャーの追加戦士ロボ「DXタランチュラナイト」を開封していく。パッケージはタランチュラナイトが眩しい夜景を背に宙を舞うとても美しいレイアウトになっている。
まばらな文化レベルながら基本は中世を意識していたキングオージャー本編と比べるとやや歪な背景にも見えるが、クモから人型になるということでスパイダーマンを意識している節もあるのだろう。
本編ではフルCGであったが故に登場回数が非常に少なくあっという間にパーツ扱いになっていたが、それなら自分でガシガシ動かして活躍させてしまえばいいのだ。
開封直後の状態。人とも蜘蛛とも呼べぬよく分からない形で収まっている…変形後のフォルムを考えればこれが限界の平坦さを保てるシルエットということか。しかし梱包材はデカいほどワクワクする
まずは変形前のシュゴッド形態「ゴッドタランチュラ」
蜘蛛モチーフを正当にアピールする大小8本の脚と金の爪、大きな白い腹部が特徴的で、横に広いシルエットが異彩を放つ。
変形玩具はその前後のシルエットを保つためにビジュアルからある程度の”それらしさ”が抜けることも少なくないが、このゴッドタランチュラはどこから見ても正真正銘の蜘蛛として認識できるのがとても奇妙だ。変形後に装飾として中4本があっさり処理されるはずなのに、それぞれの脚が半端な立ち位置ではないデザインが面白い。
蜘蛛のポージングなんてやったことねぇよ…と思いつつ雰囲気で動かしてみる。鋏角も含めて全ての足が別々に可動し、後ろ4本だけで自立することも可能。それぞれのクリック関節もしっかり硬さがあるので自在なポーズをビシッと固定できるところがとても楽しく、可動フィギュアと戦隊ロボの魅力が融和したこの形態でのポージングは独自の面白みだと感じる。
いよいよ変形。後脚4本をまっすぐ伸ばして人型の脚部に。
前脚4本のうち前2つは前腕に、中2つは肩部に回して装甲のように見立てる。腹部を分離して腕に装備、バイザーを上げれば…
完成、人型形態「タランチュラナイト」
クールでスマートでかっけぇぞ!!!
ゴツくも恐ろしく横に広がる蜘蛛から、凛々しく縦にスッと立つ人型へと真逆の変形を遂げるのが非常に独特で、前後のビジュアルにはまるで繋がりがないのにしっかり眼前では同じ存在なのがなんとも不思議な体験だ。作中でフルCGであることも納得な細身の超モデル体型と白+金の気品ある色合いも含めてめちゃくちゃカッコいい。
さらにめっっっちゃ動く!!!
最大の売りである可動域がとにかく凄まじく、かなりギリギリながら片足立ちが可能。膝立ちも当然余裕。ハの字立ちが基本である戦隊ロボにおいてこれほどにフルパワーで可動する事実が恐ろしい…
元から装飾の少ない蜘蛛をモチーフとしているだけに関節の動きを制限するパーツがほとんどなく、取りたいポーズをノイズなく素直に組み上げられるのが魅力的だ。
額に上がったバイザーをかけ直す他、肩部に回った中2つの脚はポーズに合わせて多腕のように見立てることもできたり。ナイトの名に恥じない立ち姿はもちろん、ほんのりと異形に寄せたようなポージングも楽しめた。
つまるところ、豊富な関節が詰まりながら蜘蛛+人型、戦隊ロボ+可動というように「真逆のテーマ同士が融合し、何故か成立している」トリックのような遊びがこの玩具の最大の魅力と言えるだろう。
現行を追う脇道で触れ損ねた前作アイテムを触ったワケだが、これはもう宿命というか…一つ買うと他が欲しいんだよな…
次はゴッドカブトを右肩に付けたい…とさ。
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