布教は熱意か簡便か
マジで推しコンテンツは全人類に触れてほしい、なぜなら世界で一番そのコンテンツが好きだから。
ゆえに布教の成功確率を0.1%でも上げるためにどういう選択肢を取れるのかを考えてみる。
公式PV
王道中の王道。公式が自らその作品を簡潔にまとめてくれているので、オタクが自ら説明するより何倍も手っ取り早い。
しかし相手からしてみれば全く手つかずのジャンルにいきなり首を突っ込むということであり、趣味嗜好からやや離れたモノへの集中力は一般的に長続きしないのがオタクというもの。
個人的には5~6分のカッチリしたメインPVよりも、1~2分のショートPVもしくはティザー映像などの方が導入として最適だと感じる。
まずはパッと見で強い印象を与え、そこから相手が興味を示したらメインPVを勧める。ティザーの時点で反応が薄いなら、そこで引き下がる方が両者とも傷つかない。
ミュージックビデオ
布教するものが音楽の場合。選択肢というか音楽ならこれ以外にない
とにかく一曲だけならサビまで通せばだいたいハマるかどうか判別できるので、簡単であり平和な布教と言える。一曲聴いて刺さったらさらに同ジャンルからもう一曲勧められるのも強い。
曲そのものではなく元となるコンテンツを布教したいなら、世界観設定や作品の空気感を伝えるための手段としてミュージックビデオが有用なケースもある。
実機プレイ
ゲームの場合は実際のプレイ画面を見せてみるのも有効だ(もちろんこれは相手が興味を持ってからが好ましい)。
PVとは違いコンテンツそのものを見せられるので、魅力に気付かせて「プレイしたい!」まで持ち込めることもあるかもしれない。
ただしこの実機プレイにおいても上述のとおり”長く”するのはあまり良くないだろう。プレイシーンなら魅力が伝わる1ステージ、ストーリーシーンなら冒頭の山場をつまむくらいがいいのではないだろうか。
プレゼン画像
いくつかの画像に作品概要や推しポイントなどをまとめてそのままプレゼンをする。こちらは画像のため単純な文章より目につきやすく、画像単体の拘束時間は映像と比べて少ない。
作る側の主観を入れて独自の切り口を見せることもでき、熱意を相手に直に伝えられる独自性の高さも強みの一つ。
そのぶんこちらはプレゼン画像そのもののセンスが問われるのが難点だ。
脳内での言語化がうまくいかなかったり、逆に文章量が多すぎて可読性が低い(画像である必要性が薄れる)ことになってしまったりする。
また悲痛な例として、こちらのリソース消費に対して相手からのリアクション=リターンが薄く、労力の割に合わずこちらが一方的に消耗して終了ということもある。
上記の選択肢と違いこちら側に多分のリスクが生じることは留意しておこう。
第1話
まず見せるというパワー戦法。
前提として関係性の薄い相手には全く通用しない。
新しいコンテンツを求めている好奇心の強い相手や、自ジャンル以外も進んで開拓したい”布教待ち”の相手にのみ使えるかなり強烈な選択肢になる。
相手が作品に強い興味を示し、掴みがバッチリな作品ならそこから一気に沼に落ちることがある。「何話まで~」ではなく、印象的な第1話がある作品でだけ使うのがベスト。
ただやはり不躾な方法であることは確かなので、あくまで気の知れたフレンド向けな点は注意しておくべきだ。
つまるところ
思いついただけでもそれなりの選択肢は出てきた。口頭よりもまず見せた方が早いのは明白なので、まずPVなどのジャブから始めていこう。
こちらの熱意は大事だが、それと同じくらい相手の反応を見極めてカードを切り替えていくのも大事だ。それが完全に理解できたらオタクは誰しも苦労しない。つらいね。
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