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自分なりの部下指導

しばらくの間出張等でnoteに書き込む余裕が無かったので久し振りに日々の気付きについて書いてみたいと思います。
2月は社会の流れに追いつけないくらいに業務に没頭する日々でした。職場にほぼ缶詰めの状態で過ごしていたのですが、部下たちと長い時間を共にする事で気付けた事、感じた事が何点かありました。

このnoteを書き始めた頃、私は今の職場に転勤してきて新しいチームを作る事になりました。そこでは余り良い噂を聞かない子もいたわけですが、そんなことは私にとってはどうでも良い事でした。過去に書きましたが、先入観を持って人と接する事は何も良い結果を生みません。自分と同じ人間として接しない事には相手の本質は何も見出す事は出来ないと思います。

規則を守る事が出来ない、時間管理が無責任、計画的に行動が出来ない等の話を前任者から引き継いで、更にはチームとなる他のメンバーからも聞かされ、多少はどんなものかと身構えましたが私は私のこれまで通りのスタイルを一貫して今日まで来ました。確かに着任して早々はチームリーダーが代わるという節目でこの子はこんなにもだらしないのかと驚きはしました。でもその子がそうなってしまうのにはある種の環境的な要因もあると感じました。
その子はまだ昨年の春にこの職場に来た社会人2年目の若い子なのですが、春から年末にかけての彼が積み重ねてしまった色んな不始末によって、職場全体として彼を見る目がとても厳しいもの、そして立ち直りを認めないような苛めに近いような雰囲気が出来上がっていたのです。勿論その因果関係は彼自身のだらしなさ、ルーズな面から発生してしまったものですから仕方ないな途思う面が大きいです。
けれど、同じチームはおろか外野がやたらと彼に対してきつく当たる空気が出来上がっていたので、これはどうにかしないといけないなと思いました。

まずは我がチーム内において彼の指導役を1人に指定し、それ以外は暖かく見守るという姿勢で行くようにチームを指導しました。そして指導役とは別に、私自身が直接彼の仕事を監督するようにしました。本当であれば指導役と一緒にしたいところですが、先にも書いた通り既に彼に対して平等な視点で見られる空気では無いと判断してのものです。そこで2月から今日に至るまで私が彼の仕事に対しての教育をしたのですが、最初は仕事中に居眠りしたりと「おいおい…」となる事もあったのですが、そこでまずは社会人とはどういうことなのか。居眠りをしてしまう原因を自分で理解しているかと言う点について話し合ってみました。

彼の言い分としては
・オフの時間も周りの人に言われた事が重くのしかかってきて休まらない。
・結果として睡眠不足で居眠りをしてしまうし遅刻もしてしまう。

というのがメインだったかな。他にも色々とあったけれど、そこでまずは「仕事に関しては俺が指示した事を最優先に取り組んで余計な事は考えるな。」「オフの時間は目一杯羽を伸ばして息抜きをしろ。仕事の事は明日の予定を見て準備する程度にして余計な事は考えるな。」「とにかく睡眠時間を自分で明確に決めて寝ろ。」の3点を指導したんです。これならメインの指導役も俺でいいじゃんってなると思うけれど、それはそれで彼の変化について気付ける人がいなくなってしまうので、敢えてこれまで共にしてきた子になってもらってます。
こういうことを話した2日後くらいから彼は寝坊する事も無く、勤務時間中に仕事に集中して居眠りもせず、私に冗談を言ってくるくらいに皆と変わらない人間になったんですよね。

それともう一つ、「君がこれまで失敗してしまったことは仕方がない。それについて偏見を持たれても、それを挽回しようと努力しなかった自分も良くないって事はきちんと理解しなさい。でも俺はそれらの失敗について見たわけでも無いしどうでもいい。上司が代わったというこのタイミングを生かして自分というものを見つめ直して、やり直してみなさい。俺はそのためのサポートは全力でするから。」という風に彼に諭しました。

それからの彼は本当に生まれ変わった(明確に彼の過去は知らんけど)かのように、オフの時間には資格の勉強をして短期集中で試験に合格したり、俺が発表する予定のブリーフィングもやらせて欲しいと進言してきてこなすなど、変化は目に見えて現れています。これが果たしていつまで続くかどうかは彼次第ですが、こういう中でも「今までロクにできなかったくせに生意気」だとか下らない事を言ってこの子の評価を下げてくる連中がいるので、それらをいかに変えていくかが今後の私の課題かなと思います。

人は中々変われないと言いますが、そんなことはありません。
周りの環境、人間関係で大きく変化します。
人には向き不向きが必ずあります、それに自分で気付けないで潰れていく人が多くいます。なので人の上に立つ人は部下や仲間の性格、素質を真剣に見極めてサポートしていくことが重要な仕事となります。
毎日を楽しく生きるためにも仕事環境を少しでもストレスの無い場所にしていきましょう♪

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