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#2 そうだいつもミステリー【夕陽丘ミステリー/エイリアンズ】

・おじさんと音楽の関係性

ある音楽ストリーミングサービスを展開する企業の調査によれば、人々が新しい音楽を発掘する努力をやめるのは、平均して30歳と6カ月なのだそうだ。

そう言われてみれば、最近は自分も新しいジャンルのものにはわりと手を出さなくなったように感じる。
むしろ、サブスクのレコメンド機能を活用して、より近いジャンルの知らなかったアーティストを聴くようになっている気がする。

そのひとつが、スカである。


・SKAムーブメント

僕が高校生だった2000年代、GOING STEADYを筆頭とする“青春パンク”と共に、“スカ・パンク/スカ・コア”のムーブメントがあった。

SNAIL RAMP、POTSHOT、Kemuri、Yum!Yum!ORANGE、SKA SKA CLUB…
最近は大型フェスでも見かけなくなった人気のスカバンドが台頭し、活躍した時代。

その中でも、長くシーンを牽引してきたバンドのひとつがムラマサ☆である。

メインボーカルが女性ということもあり、ポップなメロディーと恋愛描写の多い歌詞で描かれた世界観は、同世代のバンドの中でも人気の存在だった。

しかし、シーンの変遷と時を同じく、2009年に惜しまれながら解散。
表舞台からは姿を消したのであった。

そんな折、YouTubeで見つけて久々に懐かしさを感じたのがこの曲である。



・懐かしい音がする

バンドの名前は、エイリアンズ

ムラマサ☆のメンバーを中心に、同時期に活躍していた少年カミカゼやGELUGUGUのメンバーが集まり、2015年に結成されたバンドである。

活動拠点が関西ということもあり、なかなか生で目にすることができなかったが、今年2月に行われたイベント『BAYSKA JAPAN 2020』にて初めてライブを見ることができた。

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あくまでもムラマサ☆とは別のバンドなので、昔の曲を演奏するわけではない。

それでも、スカの軽快なビートに乗るYUMIさんのヴォーカルは、それだけでも十分にあの頃の景色へ誘ってくれる、素晴らしいものだった。

奇しくも、このイベントが行われた2月16日は、同じ大阪のライブハウスで行われていたイベントにおいて、新型コロナウイルスのクラスター感染が発生した日でもあった。
(僕もしばらくビクビクしてたのは事実)

まだ先の見通しが立たないことばかりであるのは事実で、次に自分がライブハウスに行けるのがいつかもわからない。

それでも、またあの場所で熱気を肌で感じたいと思うバンドが、僕にはあるのだ。


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