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親の呪いについて

ふとそんなことを書こうかと思うツイートを見たので、ツイッターでは文章が長くなりすぎるなと思い、久々にnoteを書いてみる。

元になったと思うツイート

転載はしないけど(ほぼ転載だけど)

子は『親の教育』よりも、『親の呪い』を引き継ぐんだよな。親が教育に呪われてたら、子は何らかの形で教育の呪いを引き継ぐし、それ以外にも、お金に、人間関係に、世間に、空気に、とにかく「親が何に呪われているか」というのが、子に最も影響を与える。

このあたりの内容は『毒になる親』に詳しく書いてあったので見たことがある。自分が生きづらさを感じているのは親からの呪いであり、親もまたその親(祖父祖母)から呪われている、という話。親も呪われているからなぜ呪われたのかということを想像してみましょう、みたいなワークもあったが、さすがに厳しかった。理解し難い存在の気持ちになりましょうというのはあまりに難しい。姉とはこの連鎖は我々の代で断ち切らねばならない、と話したことがある。親との関係を考えたい人は読んでみることをおすすめする。

子育てしていてこの呪いについて

まず呪いについてを定義しておかないといけない。呪いとは、その言葉(動作)によって将来の行動が制限される/縛られるといったものだと思う。

子育てをしている以上、子は親から多大(すぎる)な影響を受ける。そのため、親の言動すべてが上記の呪いに繋がる可能性がある。それは親子関係が悪かったり、どうしようもない親で罵詈雑言を浴びせたりするのはもちろんのこと、コミュニケーションが取れていて関係良好だったとしても、だ。

例えば、自分の息子に対して以下のことを言ったとする。

「今日は〇〇(息子の名前)、かっこいいね。」

この場合、「今日"は"ということはいつもはかっこよくないのかもしれない。もっと身なりを気をつけなきゃ。」と思うかもしれない。なら、少し言い方を変えて、

「今日も〇〇、かっこいいね。」と言ったとする。

この場合、「褒められた嬉しい。明日も明後日もかっこよくしなきゃ。」と思うかもしれない。どちらもその後言葉に縛られるという点では変わらない。

これは子供の内面的なことだったが、もし身なりがだらしない親が言ったら

「こんなだらしないやつに言われても嬉しくない。あんなのにはならないようにしよう。」

となり、逆に身なりが完璧な親が言ったら

「嫌味を言われているのかもしれない。僕には無理だ。」と思うかもしれない。

ようするにこんな些細な一言でも呪いに繋がる可能性があるということを言いたかった。もちろんそれまでの親子関係が良好で、自己肯定感も高ければ、4パターン上げたどれも該当しないだろう。でも、子供はどんな環境下に置かれているかわからないので、こう思う可能性は否定できない。

はたしてこうなったして、親ができることはなんだろう。自分はこのような呪いをなくすこと絶対にできないと思っているので、できれば少なくする、あるいは良い呪いにできればと思っている。

少なくするとしたら、上記例では子供の内面はどうしたって干渉ができないので、親である自分の身なりをちょうどよく整えておくことくらいだろう。

あと、「かっこよくしなきゃ!」という類いの呪いも必ずしも悪いものになるとは言えない。おそらく学校でモテたり自身のメリットにはなるかと思う。うまく伸ばしていければいい。

最後に、ここまで書いたが、呪ってしまうからといって親が何も伝えない/話さないということは良くないことだと思う。それじゃあまりにも無味乾燥じゃないか。呪いは無にならないという前提で、自分が親からされて嫌だったことを子供にしなければいいだけなのかな、と。

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