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パフェ日和


5月27日 快晴

早起きをして吉祥寺へ向かい、井の頭公園を散歩する土曜日の午前10時。
老夫婦がベンチでたそがれていたり、子供がはしゃいだ末に転んでいたり、スワンボートを漕いでいたり、ガチ装備でランニングしていたり、なんとなく歩く私だったり。

喫茶店の新規開拓、ガパオライスのランチセット1300円。
単純なので、おいしいごはんを食べると必ず幸せに直結する。
1300円以上の幸せを手に入れたので、実質タダ、むしろ還元。

ご飯を食べ終え、絶対ひかるが好きだと思って、と、普段小説以外読まない私に貸してくれた漫画を読んだ。
新しい場所で新しい経験を生む時間、幸福度メーターは勿論爆上がり。
徐々に上がっていく口角を抑えたい私VSページを捲る手が止まらず口角も下がらない私、勝者は後者。


5月28日 快晴

好きな女の子が旅行から帰ってくるその足で、私との時間を作ってくれる予定が急遽決まり、るんるんで新宿へ向かう。

電車に揺られながら、いつものようにTwitterを開くと好きな映画監督のアカウントが復活していたので、ツイートを遡る。
見覚えのあるnoteの記事が引用されていた。
私のnoteだった。
意味が分からなかった。
脳が処理落ちして、状況把握ができなくなって、電車ということを忘れ、とりあえず震えてみた。
分かりやすくウキウキになり、愛の太陽を流してみるなどした。

その日持ち歩いていた小説が、たまたま監督がつくった作品の原作だったので、今日はいい日になるぞ、パーフェクトな日になるぞ、絶対パフェを食べるぞ!の気持ちが固まり、いつもなら並ばない喫茶店に並んだ。

席に着くや否や、ナポリタンを頼む。

そうだった、私、甘いもの嫌いなんだった。

1人では食べ切れる自信がなかったので、好きな子が来るまで待ち、ふたりでひとつ食べた。

好きな子が自分のために時間を空けてくれて、キャリーケースをゴロゴロさせながら来てくれて、食べたくないと言われていたパフェを一緒に食べてくれる空間は幸せそのものだった。
どこが好きか問われたら「顔!」と即答してしまうぐらい可愛い子なんだけど、内面まで愛おしいのは反則です。


"パフェの意味はパーフェクト"
監督の作品を知らなければ一生知ることのない知識だったと言える、そもそもパフェ好きじゃないから食べようとも思わないし。
でも私は昨日パフェを食べた。パーフェクトな日になる確信がついた瞬間、パフェを食べると決め、ナポリタンを食べた後に、パフェを食べた。

こうやって人は人に影響を受けながら、知識と経験を増やして、その知識をまた人に贈って、共に経験して、を繰り返していくんだなあ、ちょっと楽しいかもしれないな、生きるの。などと思ったりした。パフェ食べながら。

この休日で世界広がったなと思う反面、いかに今まで狭い視野で生きてたかを痛感してしまったので、好きな人達にはいっぱい会うし、行列にも並ぶし、喫茶店に行ったらパフェを頼むし、おいしいものは苦しくなるまで食べる。

太るからと我慢してパフェを食べない人生より、食べる人生の方が幸せだもんね、ぶくぶく太ってもどうせいつか死ぬし!マインドを手に入れたので、そのあと焼肉食べた。

帰宅してカップラーメンも食べた。

お酒も飲んだ。

おなかいっぱい。

パーフェクトな休日でした。

流石にわんぱくすぎるか。

今日のお昼はキャベツにします。



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