9時のクジラVSグランピング 2
1を読んでない人は、1から読むことをおすすめします。
なに?それでも2を先に読むって?
HAHAHA、とんだじゃじゃ馬だぁ!
気に入った!続きを読みなよ!!
4.買い出しへ
車へ乗り込み、食料の買い出しに向かう。
そう、グランピングといえば、バーベキュー。
バーベキューかぁ〜…
肉食えるしお酒飲めるし、めっちゃいいじゃん!!
思いの外、ぼくはテンションが上がっていた。
しかし、昨日の対策を思い出した。
「そうだ…!!このままだと必要以上に買いすぎる…!!」
と、我に返る。
肉、野菜、おつまみ、お酒や飲み物、食べられる量、好きなものを好きなだけ。
なんだよこれ最高じゃん。
ぼくはウッキウキになった。
対策なんて要らなかったじゃ〜ん!
今の所全部うまく行っている。
買いすぎることもなく、美味しそうなものを買った。
メンバーの1人が用事があり、合流が遅れるとのことだったので、待ち時間にみんなでアイスを買って食べた。
チョコモナカジャンボを食べた。
半分こして、分けて食べた。
アイスのシェアなんて初めてしたよ。
パピコの白いサワーみたいなやつをもらった。
美味しかった。
最高!!楽しい!!
と、ややあって、もう1人も合流。
ついに我々はグランピングの場所に赴く…
5.グランピング地へ降り立つ
グランピングをする場所まで道のりは長い。
車内ではやはり、TikTokなどで人気の曲がかかる。
フッ…予習済みだぜ…
などと思っていたら…
ビートDEトーヒは、絶対違うだろ。
などと考えていると、潮風が車内に入ってくる。
海だ。
晴れ渡る空、澄み渡った海。
雲ひとつない空と、雲ひとつない笑顔の僕たち。
ストップストップ。
しんどいしんどい。
この時、ぼくだけは不安だらけだった。
オシャレ過多で、やられませんように…そう祈った。
車内の会話は音楽を中心に、仕事の話などをし、楽しく進んだ。
ついに、グランピングの場所に到着。
本当に天気が良い。
海が目の前で、非常に眺めのいいそこは、さざなみの音が聞こえ、風で木々が揺らぎ、心地いい時間が流れていた。
受付に行き、チェックインをする。
どうやら出来て間もない施設なようで、どこも綺麗で、木材の良い香りがする。
と、そこでトラップ。
なんと入り口に、めちゃくちゃ小さな段差があった。
全員がつまずいた。
これは何かの暗示なのか…?
嫌な予感だけが胸に広がる。
受付のお姉さんはすごくノリのいい人だった。
受付も会話もスムーズに進む。
めっちゃ会話するタイプじゃん。
ひ、ひえ〜。
お会計をする。16000円。高え。ひえ〜。
最初にお金を出そうとしたメンバーが、
「すみません…2万円で」
と、申し訳なさそうに言う。
次にぼくが、ピッタリ16000円出す。
受付のお姉さんは「ありがとうございます。助かります。」と、申し訳なさそうに言う。
あ、これ、最初に申し訳なさそうに2万円出したことで、ピッタリ出すとめっちゃありがたい奴みたいなノリになってる…
2万円出した奴、「悪」になりすぎてる…!!
ぼくを含めた3人はピッタリ16000円出して、お礼を言われる。なんかすいません、受付のお姉さんも、2万円出したメンバーも。
さっきから「メンバー」って、アイドルかよとお思いでしょうけど、ちょうどいい呼称がないのでメンバーとします。まあ我慢してくれや。
「ウェルカムドリンクがございます」
受付のお姉さんが僕らに言う。
「こちらからお選びください」
並べられたのは、瓶のジュースや外国のビールたち。
オシャレ〜。すでにオシャレ過多だ。
各々が飲みたいものを選ぶ。
既に居心地が悪いが、ここは我慢だ。
徐々に慣らしていくつもりが、一気にオシャレが来てしまった。
諸々を済ませ、そそくさと受付から立ち去るぼく。
16000円も払ったんだ、オシャレにやられてる場合じゃない。
6.いざ、施設探索
到着し、チェックインも済ませたので、とりあえず施設を探索する。物色する。
でけえベッドが4つ。高そうな椅子や冷蔵庫、シャンデリアがある。
めっちゃ木のいい香り。
完全なオシャレアレルギーだったら致死量。
危ねえ。
しかしぼくはあることに気づいた。
いや、めちゃくちゃタコ足配線やんけ
オシャレな部屋にタコ足配線が存在していいわけがないだろ。
というより、配線見えてるんかい。
ご覧あれ。
そんなことを言いながらも、なんやかんやウッキウキである。
続いて…
バスルーム。アホほど広い。洗面台がデカい。
アメリカかよ。その感じで。この感じで。
なんて言いつつ。
(後にここでちょっとした事故を起こす)
そして
炊事場。(バーベキュー中の写真だが、バーベキューの話はまた後ほど。)
広い。
あとなんか天井が開閉式で、スイッチ一つで空を眺められたり閉めたりできる。
もし、抜けた歯を屋根に投げるタイプの家庭が前に泊まってたら最悪だった。危ねえ。
皿やカトラリーも付いており、全てが揃っている。あと、皿を洗わなくていいのが最高だった。
そんで…
ジャグジーにブランコ。
金持ちかよ。
多分水着着て入るんだろうけど、誰も持ってきてなかった。
持ってきてたところで恥ずかしいだろ。パリピすぎる。
「足湯みたいにしながらお酒でも飲もうよ」
いい提案だ。
だがびっくり、この提案をしたのはぼくである。
ノリノリじゃねえか。
とまあこんな感じで、施設内を物色した。
そんな中、一通り備品のチェックをすることにしたぼく。
スポンジが無いことに気づいた。
ということで、受付に行くと。
「この施設にあるもの全部オシャレだな」みたいなこと言いすぎた。
舐めやがって。
3へ続く。
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