9時のクジラVSグランピング　1

3月19日（日）、決戦の日は来た。
この日はオシャレキャンプと話題の、「グランピング」に行くのだ。
オシャレとは無縁の我が生活。
さて、、、、　

1.はじまり

話は年始に遡る。
バイト先で仲のいい4人組（男2女2のダブルカップルみてえな構成）のグループがあるのだが、そのメンバーから、あるLINEが届いた。

おけけってなんだよ。鳴き声かよ。

いや、なんか話に出てもないのに、グランピングに行くことになってる！！
ただ、ぼくみたいな人間は拒否ができないのである。いや、しようとはしてみたけど。

そして…

キャ、キャ、キャンドル！？広末涼子！？

あれよあれよと、話が決まっていく。
（この間、ぼくは口出しをしていない）
高え！！グランピング！高え！！
キャンドル！？キャンドル！？
庶民派なぼくには到底手が出せない遊びである。

そもそも、オシャレとは無縁の人生。
部屋に引きこもり、朝に寝て夕方に起き、深夜ラジオを聴いてニチャニチャする毎日。
そんな人間がオシャレな遊びとされる、グランピングに行き、キャンドルを作る。
出来るわけないだろ！！

2.対策会議

とはいえ、実は去年もグランピングに行っている。
2022年のちょうど同じ時期、グランピングに行ったのだが、やはり身の丈に合わない遊びに拒否反応を起こしたぼくは、置いてあったお酒を飲み尽くすほどの勢いで飲み倒し、記憶をなくした。
記憶がないので覚えていないのだ。役に立たねえ。

ということで、対策を立てる必要があった。
行きたくないが、ぼくのことを外に連れ出してくれる大切な友達たちとの思い出作りである。仕方あるまい。
3月17日（金）有識者たちから、アドバイスを聞き、対策を練ることにした。

来てくれた人ありがとう

話し合いの末、さまざまな意見が出た。以下の通りである。

・バーベキューの買い出しでははっちゃけて買いすぎるから、止める

・道中の車内、TikTokで流行ってそうな音楽が絶対流れるので、TikTokを観ておく

・多分会話むずい。いろんな方向のおもしろトークを用意しておこう。こっちから仕掛けろ。

・UNOとかトランプとかすごいテンションでやりそう。もう、全部勝って空気抑えよう。

・やることなくなるとやばい。でもバドミントンとかは風強くてやばいから、縄跳び大会でもやろう

・ハンモックに包まれるタイムがあるから、心しておく

・多分各々で盛り上げる時間があるので、マジックとかできるようになっとけばいい。

なんだこれ、役に立たなすぎるだろ
何時間も対策会議して！！

ということで、、、

対策会議したのになんでだよ

はい残念でした〜！！

3.決戦の朝

3月19日（日）。決戦の日である。
前日に土曜ANN0まで聴いてて、5時まで起きてたので、11時ぐらいに目が覚めた。
絶対早く寝た方がよかった。
それにしてもいい天気である。
グランピング日和すぎるだろ。

「12時に迎えに行く」との連絡があったので、速攻で準備をする。
グランピングってどんな服装がいいんだとかはもう知らない。それっぽい服装を全力でやる。

続けて連絡が入る。
「要らない白Tシャツ持ってきて！」
白Tシャツ…？
もう時間もないし、まあ言われた通りに用意することにしよう。
めちゃくちゃいいなりじゃん。銀行強盗かよ。

12時、チャイムが鳴り響く。
マジックまだ身についてないんだけど？
縄跳びカードとか作ってないんだけど？

ぼくは玄関を開け、彼ら彼女らが乗る車に乗り込んだ。
その車はキャンパスのように白く、彼ら彼女らの
「キャンパスに思い出いっぱい描こうZE☆」という意味合いが込められているように感じた。

や、やりづれぇ〜

2につづく。