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お手頃高性能な中古MacBookPro良いよ

2022年に中古のMacBookPro 15インチ 2016年モデルを買うにあたって調べたこと守備録

概略

フルモデルチェンジ前の側面が薄くスリムに見えるデザインが好きだったという方
2022年発売のM2搭載MacBookが驚異的な円安の影響で販売価格が大きく値上がりしたため、MacBookを安価な中古で買って落ち着くまで様子を見たいという方の参考になると思う

MBP15は2016年にフルモデルチェンジしていて、私的に重要だった変更点は
1 感圧タッチトラックパッド搭載
2 接続端子がThunderbolt3 (USB Type-C)に統一
3 タッチバー及びTouch ID搭載
この3点です。


感圧タッチトラックパッド搭載


感圧タッチトラックパッド搭載は、ぼくがMacBookに惚れ込んだ一番の理由と言っても過言でない欠かせないものです。

指に吸い付くような追従性やポインティングの精度はピカイチで、
WindowsノートPCでもWin8以降の機種「高精度タッチパッド」になってからマルチタッチ操作とかジャスチャーの機能自体はMacと同じくできるようになったけど、Win機はそもそもの指検出精度が低いように感じます。

MacbookにBootcampでWindows入れても精度の良さは感じるからそもそもハードウェアの検出性能が高いのだと思います。

そしてパッド面積も全ノートPC中で最大と言っても過言ではない超大型にっています。これだけの面積があればジェスチャー操作が狭くてしにくいということはないです。

(ちなみに新型ではファンクションキーがフルサイズの物理キーになってスペースが無くなったためか、少し面積が小さくなっています。実用上の違いはあまりないと思いますが。)


USB Type-Cに端子が統一


接続端子がThunderbolt3 (USB Type-C)に統一されたのは大きな革命でした。
I/Oポート(外部機器接続端子)及び電源端子がThunderbolt3(とヘッドホンジック)のみに統一されました。

これは賛否両論というかAppleも新型モデルで一度切り捨てた端子を復活させたので微妙な感じですが、少なくとも見た目のクリーンさは良いです。

ただしぼくもType-A端子とSDカードリーダーはよく使うので、2016年当時より圧倒的にType-Cが普及してきた現在でもType-Cオンリーなのは不便だと感じます。

しかし端子を統一するにあたって電源端子がType-Cになって汎用性が格段に向上した点は、複数のデバイスがあって独自規格の電源アダプタが存在すると管理が面倒になるぼくは特に歓迎する点です。

独自規格を貫くAppleなのでType-Cになって端子は一緒でも、純正の特定の出力にしか対応しないみたいな閉鎖的な感じになるのかと思いきや、逆にMacBookのUSB受電能力は非常に高いです。

2015年のMacBook 12インチモデルから、Type-C搭載のMacBookは何処にでもあるモバイルバッテリーの5VからUSB-PDの20Vまで対応しているという驚異的な対応範囲を持ちます。当時のラップトップでこんなに対応範囲が広いのは唯一無二の存在です。

MBP15インチ付属の電源は87Wとなっていますが、個人的に検証した範囲ではiPhone 6以降のApple 2.4A対応のUSB電源、つまり5V 2.4A = 12WというノートPCには低電圧かつ低電力の電源からも電力を吸い上げて充電できました。

こういった幅広い電源に対応できるMacbookの電源回路設計力の高さと制御はユーザービリティ的に凄く良いと思います。

確かに5V給電だとアイドル時でトントン、ちょっとでも使えばバッテリーも少しずつ消費されていきます。
それでもバッテリー使用時間の延命には使えますし、時間こそかかるもののスリープ状態では確実に充電されます。
どこにでもあるUSB充電器のほぼ全てで給電できるという安心感が、気兼ねなく持ち運んで使用する上でとても大きな利点です。
参考として私の使い方だとアイドル時8~10W、Webブラウジング時平均20W程度でした

(給電電力が小さい電源に接続時、「バッテリーは充電されていません」と表示されることがありますが、受電を停止してバッテリーのみで稼働しているわけではなく、受電した上で不足分をバッテリーから補うという挙動です。)

なおWindowsのクラムシェル機ではPD対応でも電源の20V対応や30Wや45W以上が必須で、それに満たない場合は一切受け付けないという物が多いです。なお2in1タイプや一部Let's noteは5V給電に対応しているものもありますがそれでも制約が多い印象です。


指紋認証搭載


Touch ID(指紋認証)搭載 TouchBar搭載

Touch IDはiPhoneで長年培った技術を使用しているのか、認識精度いいです。お風呂上がりで指がちょっとふやけてても認識してくれます。

TouchBarはたしかに目新しさはありますがいまいち役割がはっきりしない。ちょっと便利なこともあるけど、なくても別にいい。
たまに誤タッチすると邪魔に感じるし、物理キーと違ってブラインドタッチできないのは不便と言った感じ。
実際新型では廃止されて物理キーに回帰したので未来はなさそう。


購入機のスペック

Apple MacBook Pro 15インチ Late 2016 MLW82J/A
吊るしの上位モデルとなるもののようです。

CPU 2.7GHzクアッドコア
RAM 16GB LPDDR3-2133MHz オンボード
SSD 512GB オンボード
iGPU Intel HD 530
dGPU AMD Radeon Pro 455 (2GB GDDR5)
ディスプレイ 15.4 インチ IPS グレア DCI-P3準拠 Retina 2880x1800
タッチバー及びTouch ID搭載
バッテリー 76Wh 10時間のインターネット、30日のスタンバイ
電源 USB-Cアダプタ 87W
無線 IEEE802.11ac/Bluetooth4.2
幅349 x 高16 x 奥241 mm  1.83kg

(Appleの表記だとクアッドコア 2.7GHzモデルとなっていますが、実際のCPU型番としてはCore i7-6820HQ (Skylake)です。
4C/8T Base2.7GHz-TB3.6GHz)

(メモリはオンボードなので取替ができないですが、その代わりにLPDDRという超低消費電力型を使用しています。MacBookのスタンバイ可能時間が非常に長い理由の一つでもあるかもしれません。
参考にメモリの消費電力に大きく関わる作動電圧は
DDR3 1.5V (標準)
DDR3L 1.35V (DDR3 Low voltage)
DDR3U 1.25V (DDR3 Ultra-low voltage)
LPDDR3 1.2V (DDR3 Low Power)
と規格上最も低いものとなっています。)


13インチと15インチは中身がぜんぜん違う


MacBookPro 2016に関しては一般的な量産モデルの場合
13インチは2コアCPUと8GBメモリ、CPU統合GPU搭載
15インチは4コアCPUと16GBメモリ、外部GPU搭載という大きな違いがあります。

私の場合Chrome50タブ程度は展開した上で、たまにDavinciで動画編集、Unityで3Dモデリング、クリスタで画像編集といった使用環境です。
RAM8GBだと不足するので最低16GBが必須なのですが、2012年のRetinaディスプレイ搭載機以降はメモリがオンボードとなっているため増設できません。
そのため13インチだと必然的にカスタマイズしたCTO品となり中古でも高価かつ弾数も少ないです。
また流石に今となっては2コアCPUは力不足です。
さらに基本車移動で重量やサイズの小ささより画面の大きさを重視するため、大量に出回っていて安価で入手性も良い吊るしモデルで十分なMBP15が今回中古で買う上で最適解でした。


使っていて気になること


1 長時間放置後、使い始めて5分くらいでMacBookが温まってくるとパキッという結構大きい音が一度する
→調べたところ持病らしい。保証期間内かつジーニアスバーで再現できれば無償修理されるらしいが、当機は保証期間外かつちょっと音にびっくりする以外の実害はないため放置。
閉めた状態からディスプレイを開けるとき初動がちょっと開きにくいような気がしなくもないけど気にしない。

2 Thunderbolt3端子が4つともゆるい
→これも持病らしい。同じく保証期間内なら無償修理されるらしいが保証期間外で有償修理だとそれなりのお値段がかかる模様
スカスカまではいかないから接触は問題ないので使える。けどちょっと力が加わると外れるからUSBメモリとかさすときは転送中に抜けないよう注意が必要。
電源ケーブル引っ掛けたときは自然に抜けて、本体に無理な力がかかること防げたので実質MagSafeのような安全機能とポジティブに考えてる。


Intel MacにBootCampでWindows10を入れるときのTips


T2チップ搭載機はBootCapm標準機能で高精度タッチパッド(マルチタッチジェスチャー)が有効化されます。
T1チップ搭載機(2016など)でもGitHubで有志が公開しているドライバー
mac-precision-touchpad
を導入することで同様に高精度タッチパッドを有効化できます。

(Win10で無署名のドライバーをインストールするためには、予めコマンドプロンプトを管理者権限で実行したあと「bcdedit -set TESTSIGNING ON」を実行し、再起動が必要。)


~参考にさせていただいたサイト~
MacBook ProのCPU型番
BootcampなWindows10で最高のトラックパッド環境を!


最後までお付き合い頂きありがとうございます。
筆者はMacに触れ始めて日が浅いです。可能な限り調べた上で書いてはいますが間違ってたらごめんなさい。

誰かのお役に立てれば嬉しいです。


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