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美容師とかいうクライアントのふわっとしたオーダーを完璧に理解し素晴らしい仕事に昇華するすごい技術者(褒)

髪が伸びた。
毛量が多くもさもさして、前髪が目にかかるし、髪が気になってしょうがない。
でも、整えるってのも違う。
なんか変えたいな、でもパーマもカラーもしたくないな、だからって大幅に短くはしたくないし、何ならちょっと伸ばしたい。
でも前回「伸ばさないですよね?」の質問に「はい!」って答えて結構ザクザク切ってもらっちゃったな。あーあ。どうしよ。

あ、クーポンが今週までじゃーん。
しゃーねえとりあえず行くしか!

いつものお姉さん、いつもありがとうございます。
私のふんわりオーダーをいい感じに解釈してくれていい感じに整えてくれるスーパーヒアリンガー。今回も上記のもやもやをそのままぶつけ、「おまかせ」でお願いさせていただきました。

素晴らしい施術

襟足やサイドがもこもこしているのでさっぱりと
でも表面の長さはそのままに
「変わった」感が欲しそうだったから前髪を作り
でも幼くなりすぎないように丸みは抑えて
ワックスをつけて前髪からサイドへのウェーブをだして大人な感じに

>>控えめに申し上げて神じゃん<<

ヒアリング力、すごくね?

まず、そもそも私は私の髪や頭のことがわかっていない。しかも最近髪を乾かすことができるようになってきた程度でセットも苦手だ。
しかもなりたい髪型があるわけでもないし、雑誌を見せてもあんまり反応を返さない最低な客。そんな人間が「なんかイメージ変えたくて~」とかいうわけです。

私だったら「知るかよ」って思うんですけどお姉さんは違う。
来店した背景、気になるところ、前回のカットから気に入っているところ、変えたいところ…言葉巧みに聞き出し、私の発言だけでなく表情しぐさまで観察し(ているかはわからない)、私が言語化・認知できていない真なるオーダーにたどり着いているわけよ。スーパーヒアリンガーとしか言いようがないね。

たまんないね。

スーパーヒアリンガーって言葉はこの記事を書きながらひらめいたんですが、ググってもこの言葉出てこないから私が作った造語のようです。
でもわかるでしょ、ニュアンス。

実現力、ハンパなくね?

ヒアリングできたところでそれを実際に私の髪で実現しないといけない。
私はカラーもパーマもしたくなくてセットも極力したくない。そんなに頭の形はきれいじゃないし、変なところにつむじもある。

技術に関しては専門的な学校に行かれているだろうから基本的なことは学校で学ぶのだろうが、でも実際の仕事ってマネキンと全然違うじゃないすか?癖も十人十色だろうし。
癖を見抜いてまとまるようにって、こりゃ職人芸以外の何物でもないね。

正直切ってる途中ってドキドキしない?私はします。「こんなに切って大丈夫?」とか「こんなにヘルメットみたいになるなんて…」とかハラハラドキドキします。最後まで「あ~今回はダメだったかな…明日からどうやって生きてこう…」とお通夜モードに入ることも多々あるんですが、ブローしてセットするとアラ不思議いい感じじゃん。
明日の朝はダメだろうな、と思ってても、意外とイケる。
切ってる最中のあのドキドキ感はあまり好きじゃないかも。目隠しとかしてくれないかな。

あ、完成度は気に入ってますよ。ほんとに。

ここについては造語は特にないです。

見習いたい(小並感)

私も自分の仕事で、お姉さんのようなスーパーヒアリンガーになり、そして「これこれ!」となる技術者になりたい。
美容室での会話は好きではないが、次回は頑張って話しかけて秘訣をお聞きしてみたい。


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