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指導者じゃない人間がFEPのサッカー指導者講習会に参加してみた

 どうも無職です。

 ボーダーレスになって最初の週末、2泊3日の大阪遠征を敢行してまいりました。収入を失った矢先に大出費をする目的は2つ。

①ボリスタラボのフットサルでエンジョイすることと

②こちらの講習会↓↓↓に参加するためです。

 D級ライセンスを取ってみたりもしたものの、指導者を目指しているかと言うとそういうわけでもない、ただのライター(自称)です。
 ではなぜ指導者講習会を受けに行ったのかというと、ひとつは単純に知識欲。そしてもうひとつが、かねてより目指している「現場のことが分かる書き手になりたい」というところの研鑽のためですね。

 こういう場で現場の指導者の方々に触れてみたい!という部分も大きかったです。あと単純に、平野将弘さん(@manabufooty)に会ってみたかったというミーハー心も。笑

プロの分析とは

 有料の講習会なので詳細は伏せますが、ざっくりとした内容は

(1)平野氏の分析講座、戦ピリのお話とか
(2)グループワークによる試合分析と練習メニューの考案

 というもの。

 前半は分析に際してどのような点を見ていくか、という説明がどんどこされていくのですが

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 とにかく量が多い!!
 相手のビルドアップだけでも(恐らく簡略化されたうえで)これだけの項目数。めちゃめちゃチェックする点が多いです。これが本物の分析か…。
 今回紹介された部分は大項目というか、表層的な部分なのですがそれを書き出しただけでもかなりの分量。私のようなネットの「戦術くん」が見て語っているものは、ほんの一部分に過ぎないのです。なので「推しチームの戦術を語るのは利敵行為、情報漏洩なのでは?」というのは完璧に杞憂です。プロの分析担当はその程度のことは把握済みというか、歯牙にもかけていませんので、これからも自由にもりもり語っていってください。
 分析ブログなんかよりもむしろ、練習の写真や動画をアップしちゃうほうが余程の利敵行為です。これはマジでやめましょう。(何気ない写真でスタメンや戦術がバレたりします。そういうところは逆に分析官はめっちょチェックしてます!掲示板みたいのにも迂闊なことは書かないように!ソリマチ様以外もみてる!)

※追記:練習の写真については全部ダメというわけではなくて、ジョギングやストレッチ、居残りの個人練習など、当たり障りの無いパートはありかと思います(各クラブの見学規約をよく確認してください。)。ただゲーム形式やセットプレーなどは基本どこもネット掲載禁止、動画禁止となっていると思いますので厳禁ですよ。ビブスの色でスタメンがバレる場合もあります。【追記終わり】


 話を戻しまして、後半はグループワーク。4班に分かれてある試合の映像を鑑賞します。それを

 1班:Aチームの攻撃と守⇒攻の切り替え
 2班:Aチームの守備と攻⇒守の切り替え
 3班:Bチームの攻撃と守⇒攻の切り替え
 4班:Bチームの守備と攻⇒守の切り替え

 という具合に、フレームを分けて分析。課題を洗い出して、それを解消するためのトレーニングをデザインするという実践的なもの。

 練習メニューについては
 ◇試合の何日前か
 ◇次の対戦相手
 ◇人数と面積による強度調整
 などまでしっかり練り込む必要があります。

 チームの課題についてはそれなりに見えていたようで、同じ班の現役指導者・分析官の方々と概ね似た見解でした。ただそこからの練習メニューとなるとさっぱりで、そこは眺める展開に。出来上がってきたメニューに意見することは多少できますが、組み立てていくとなるとやはり経験がものを言いますね…。ただプレゼンの際には、言葉足らずになった部分をわたしが補足説明。この辺りの人前でズケズケ喋れるところは社会人経験が活きているのかもしれません。笑

 という感じで、瞬く間に予定の3時間半が過ぎ、その後も松屋(健全!)での懇親会でサッカー談義。貴重な情報交換も出来、お知り合いも増えて非常に有意義な週末でした。ありがとうございました。


「書き手」として感じた事

 最後にちょっと、本講習で一番『ああー』と思った部分を。

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 これは「指導者が」どちらの視点で見るかによって感じられるものが変わってくる、という説明だったのですが、書き手としてもそうだなと。
 上段から俯瞰で観るのか、最前列で観るのか、という座席の位置によっても得られる情報は変わってくるし、「映像か現場か」でも大きく違います。
 映像では冷静に全体を見渡すことが出来ますし、巻き戻しや繰り返しで入念なチェックが可能です。それに比べて、現場だと見逃しも多数発生しますし、そもそも見えない部分も多々。
 ただ逆に、映像では選手同士や会場の「熱」というのが非常に伝わりにくいし、映像に映っていない大事な場面もあったりします。現場では白熱した試合だったのに、映像で観返すと退屈に感じられる、映像で観ていた組からはつまらない試合と断じられていた、そんな経験はないでしょうか?
 それはどちらが正しいと判断できるものでもないと思いますが、少なくとも現場でないと分からない事項というのは存在するのではないかと。なので、個人的には「現場と映像と両方で観た試合」について以外はレビューを書くのを避けようかなと。そんな事を考えた秋分の候でした。

※これは私が勝手に感じたことなので、他者に強制するつもりはありませんし、現場に来たくとも来れない人もいるわけで、各人の自由です。海外の試合とかは限りなく無理に近いし。笑
 ただ、コタツライターにはならないように注意したいし、してほしい。


※今回の講習を主催したFEPとは?

『Football Expert Project』とは?

【サッカーに携わる者、携わることを目指す者が知識や情報・経験を共有し、互いに高め合える場になる】というビジョンの元に、関西を拠点として活動をしている団体です。
FEP公式ホームページより

 大井くん(@takumioi)を代表として、主に若手の指導者を中心に情報交換・勉強会・講習会などを行っている団体?です。関西在住の指導者・指導者志望のひとは要チェックや!


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