ボードゲームのテストプレイ会に参加してみよう!(2022/5/21)
こんにちは。ボードゲーム制作サークルのRMBCと申します。
2021年から制作を開始し、ゲームマーケット2022春に『ワニャマ』、『エコペンあつめ』というボードゲームを発表しました。
この記事では、初めてボードゲームのテストプレイ会に参加する方向けに、テストプレイ会の流れや自分のゲームをテストプレイする際に伝えたほうが良いこと等を書いていきたいと思います。
なお、RMBCが参加したテストプレイ会を元に書いているので、場所によっては全く違う流れになる可能性がございますので、その点はご容赦ください。
私自身、初めてテストプレイ会に参加した際は、結構緊張したので、この記事を読んで、少しでも雰囲気が分かり、参加しやすくなれば嬉しいです。
そもそもボードゲームのテストプレイ会って?
ボードゲームの制作者同士が集まり、ボードゲームカフェや会議室、公民館等で、未完成のボードゲームを試遊し、意見を出し合い、より良いものを制作していこうという会のことをテストプレイ会と呼びます。
テストプレイするボードゲームは、厚紙等で簡易的に作ったものや、まだまだルールが未完成のもの、イラストやルールがほぼ完成しているものまで多岐に渡ります。
テストプレイ会の参加方法について
色々な方法があるかもしれませんが、私はTwiplaで「テストプレイ」と検索して、参加できそうな会に参加をしております。
開催している会の詳細や注意事項をよく読み、参加ボタンを押せば完了です。
会によっては、参加する時点で、テストプレイするゲーム名、プレイ人数、おおよその時間等を連絡する必要があります。
(卓調整で必要な情報になっていきます。)
モック(試作品)制作について
テストプレイ会で自分のボードゲームを試遊してもらうとなったら、モック(試作品)を作らなければ、試遊できません。
そのため、テストプレイ会当日までにモックを作っていきましょう!
ここでは、簡易的なカードとタイルの作り方をご紹介いたします。
カードの作り方
スリーブに関しては、複数種類のトランプを使う際にうら面がバラバラでも統一できるので、裏が透けていないものを使用しております。
トランプを入れる理由は、紙だけだとペラペラで扱いづらいためです。
タイルの作り方
テストプレイできれば良いので、最初のうちは気負わずに、文字や記号だけで良いと思います。
ルール等が固まっていくうちに、イラスト等を付けていきましょう!
ちなみに、私は、ほぼ文字や記号だけのモック→ほぼ最終形のモックと2段階に分けて制作しております。
理由は、最終形のデザインが見づらい可能性があるのを懸念して、念のため2段階に分けております。
なお、手書きは見づらいことが結構あるので、印刷することをオススメします。(誤字等で少し修正するくらいなら問題ないですが・・・)
その他必要なものがある場合は、100均等で使えそうなものを購入し、準備しております。
また、所有しているボードゲームから良さそうなものを取り出してモックとして使用することも良いと思います。
(おはじきや既存ゲームの得点ボード、ミープル等はよく目にします。)
テストプレイ会当日
テストプレイ会当日は、余裕をもって会場に向かいましょう!
ただ早く行き過ぎると準備中だったりする場合もありますので、5分前くらいに着くのがベターだと思います。
また、万が一遅れそうになったり、行けなくなったりした場合は、主催者にDM等で連絡しましょう。
連絡がない場合、主催者も心配になると思いますので、必ず連絡をお願いします。
会場に到着したら
主催者より指示があれば、その通りに動くようお願いします。
大体の場合ですが、
・公民館の場合は、主催者が会議室使用の受付をもうしてあると思いますので、使用する会議室にそのまま入ると良いと思います。
・ボードゲームカフェの場合は、中に入り、店員さんに「○○さんのテストプレイ会で来ました。」と伝えれば、席に案内してくれると思います。
会議室に入ったら、主催者への挨拶も兼ねて会費を払いに行きましょう。
その後は、主催者より指示が無ければ、テストプレイ会が開始するまで待ちましょう。
(迷惑にならなければ会議室で待っていたり、他の参加者に挨拶したり、何でもよいと思います!私は邪魔にならないよう、端っこで待っていることが多いです。)
テストプレイ会の開始!
時間になったら、主催者から注意事項や卓分けについて説明があると思いますので、聞いておきましょう。
(最初から卓が指定されていたり、誰から始めたいか聞かれたりと様々です。)
説明が終わったら、席へ移り、同卓する方へ挨拶しましょう。
自分のゲームをテストプレイする際
自分の作成したゲームをテストプレイしてもらう際は、以下の順で進めればよいと思います。
1.自分のゲームの現状と要望を伝える
最初に自分のゲームの現状と要望を伝えたほうが、参加者も感想が言いやすくなるため、伝えたほうが良いでしょう。
例1)「今回初めて遊んでもらうため、気になった点等は全部教えてほしい。」
例2)「ゲームのルールはほぼ固まっているので、カードの強さを中心に見てもらいたい。」
例3)「説明書を作成したので、説明書を読んでいただき、想定通りに動くかどうか試したい。」
2.インスト(ルール説明)
ゲームの現状を伝えたら、説明書を読んでもらうのでない限り、自分でインストを行いましょう。「インスト ボードゲーム コツ」等で検索すれば見つかると思います。
3.テストプレイ
インストが終わったら、ゲームのテストプレイ開始です!
ゲームをテストプレイしている最中に、質問されることがありますので、答えてあげましょう。
ルールに抜けがあったり、無限ループや行動不能でゲームの進行が上手くいかない場合は、仮でルールを設定してゲームを続行するか、感想戦に移っていきましょう。
例)「このカードを使うと無限に勝利点が獲得できるようになってしまいますが、今回は1度切りの使用としてください。」
また、大体のプレイ時間が知りたいときは、スマホで測るときもあります。
4.感想戦
テストプレイが終わったら、みんなで感想を言い合いますので、スマホや手帳を使ってメモしましょう。
一通り感想を頂いた後、他に気になる点があったら自分から質問してみましょう。
例1)「ダウンタイム(待ち時間)は気になりましたか?」
例2)(カードを見せながら)「このカードの強さはどう感じましたか?」
頂いた感想は、全て取り入れる必要はありません。
自分で必要だと思うものを拾い上げ、ボードゲーム制作に生かしてください。
それも終わったら、お礼を伝えて自分のテストプレイ終了となります。
他の制作者のゲームに参加しましょう。
テスター側の心構え
他の参加者のテストプレイを行う場合は、制作者の指示に従いテストプレイを行いましょう。
色々あると思いますが、自分は以下の3点を気を付けております。
1.嫌な顔をしない。
テストプレイするゲームは、粗削りなものが多く、好みでなかったり、ゲームの進行がグダグダになってしまうことがあります。
その際につまんなそうな顔だったり、嫌な顔をすると制作者も悲しくなるので、顔で示すのではなく、どうすればより良いゲームになるか、感想戦で具体的に伝えてあげましょう。
2.積極的に質問をする。
ルールが多い場合や、初めてテストプレイする場合は、制作者が想定していないことが起きる場合もあります。
少しでもルールに疑問を思ったら、積極的に質問して、ルールの穴を潰してあげましょう。
3.具体的に感想を伝える。
感想戦になったとき、なるべく具体的に伝えてあげましょう。
自分は「良い点」→「気になった点」→(自分なりの改善方法)の順番で大体話します。改善方法は思いつかなければ話さなくても大丈夫です。
例)「○○という点は面白く熱くなれました。ただ××という点が気になりました。自分がルールを作るのであれば△△という風にしてみたいと思いました。」
テストプレイ会の終了!
テストプレイをしているとあっという間に時間が過ぎていきます。
テストプレイ会終了の時間になると、主催者から指示があると思いますので、その通りに動きましょう。
その卓でテストプレイするゲームが終わったら解散だったり、主催者がテストプレイに集中して特に指示がない場合もございますので、その場合は適宜確認をしてから帰るようにしてください。
その他
私個人が行っていることですが、遊んだゲームに関しては、制作者の許可をいただいた上で、写真を撮り、後日Twitterで感想をツイートしております。
やっぱり制作者としては、感想をいただけると嬉しいので、なるべくツイートして、そのテストプレイ会が少しでも盛り上がれば良いなと思っております。(撮り忘れてツイートしていないときもありますが・・・)
必須ではないので、余裕があったら検討してみてください!
終わりに
テストプレイ会に参加するところから、テストプレイ会当日までの流れについて記載させていただきました。
まだ未発表のゲームが徐々に進化していく過程は、遊んでいて面白いですし、何よりみんなでゲームを遊ぶのが純粋に楽しいです。
そして最初に記載した通り、RMBCも2021年からボードゲームを作り始めたので、例外は多数あると思いますが、この記事が少しでも参考になり、テストプレイ会に行きやすくなればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
追記 2023/4/14
久しぶりに読み返してみて、「ゲーマーじゃんけん」について記載したほうが良いなと思いましたので、追記します。
「ゲーマーじゃんけん」とは、大人数(3人以上)でじゃんけんするときに、普通のじゃんけんよりも早く勝者が決まるじゃんけんのことです。
スタートプレイヤー(最初の手番をする人)を決める際によく使います。
ルール1:普通にじゃんけんの手を出して、最も少数の手を出した人の勝利になります。
例1)グー・グー・チョキ・チョキ・パー なら パーの人の勝利です。
例2) グー・グー・グー・グー・チョキ なら チョキの人の勝利です。
ルール2:最も少数の手が2つある場合は、その2つを比べ、普通のじゃんけんで強い手を出した人の勝利になります。
例)パー・パー・パー・チョキ・グー なら グーの人の勝利となります。
ゲーマーじゃんけんをして2人以下になったら、普通のじゃんけんをして勝敗を決めます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?