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TiDB User Dayに初めて参加して、翌日にPingCAP Certified TiDB Practitionerを取得した話

こんにちは。普段は、Rubyなどによるバックエンドアプリケーション開発をすることが多い、システムエンジニアの浅沼です。

今回の記事は、7月7日 東京で開催されたTiDB User Dayに参加したイベントレポート的なものを書きたいと思います。ですが、セッションの内容・感想等々は、より詳しい方が書かれるかもしれないので、今年の4月ごろに初めてTiDBを知り、DBAでもないバックエンドエンジニアの私が、TiDBに詳しくなろうと思って取り組んだこと、主に、公式トレーニングのPingCAP Academyを使った学習についてお伝えしたいと思います。

PingCAPの認定トレーナーによる公式オンライントレーニング
https://pingcap.co.jp/education/

TiDBに興味をもったきっかけ

2023年4月ごろ、ふとしたことからTiDBって知っていますか?と聞かれたことが始まり。ちょっと調べてみたら、『MySQL互換で分散システム、水平スケールが可能、で、トランザクション処理(OLTP)と集計・分析(OLAP)のどっちもイケる』とあり、いったいどんな仕組みなんだ???と思ったのがきっかけです。

GoogleのSpannerに刺激されて開発され(そんな話をどこかで聞いた覚えで書いています)、オープンソースとして公開されていることにも、大変、興味をいだきました。

pingcap/tidb
https://github.com/pingcap/tidb

そこで、TiDBを使ってみたくなったのはもちろんですが、TiDBを実現しているアーキテクチャ、技術要素も深掘ってみたくなったのです。

TiDBとは

TiDBについては、公式の紹介を見ていただくのが良いかとおもいます。
TiDB の紹介

PingCAP株式会社の皆さんの努力中心に、日本語のサイト・資料が充実して提供されていると感じます。
『ハイブリッド トランザクションおよび分析処理 (HTAP) ワークロードをサポートするオープンソースの分散 SQL データベース』というところが、非常に重要なコンセプト・特徴だと思います。

TiDB User Dayにオンサイト参加

PingCAP株式会社の方に、あれやこれやと色々と教えていただいたり、質問していたら、TiDB User Dayに現地参加しませんか?とお声がけいただき、ありがたく、参加させていただきました!
7月1日からフリーランスエンジニアになった為、所属企業もないのに参加して大丈夫ですか?と念押しの確認もさせてもらい、大変、ありがたい対応でした。

セッションは、各社の導入と検証事例がたくさんあり、もう、夕方にはお腹いっぱいでした。とても印象に残ったのは、PingCAP Co-Founder | CTOのEd Huang氏によるKey noteで、『Zero ETL』があったことです。まさしく、オンプレでもCloudでも、あらゆるところにあるデータを色々とつなげるペインポイントを解消したい思いがあったので、とても刺さりました。

セッション中、私は、Twitterの@rmacchoj7でつぶやかせていただきました。togetterの方にmigimigiさんがハッシュタグ#TiUD2023でまとめを作ってくれていますので参考に共有させていただきます。

TiDB User Day 2023 参加者の声 #TiUD2023

TiDB学習、はじめの一歩

PingCAPの認定トレーナーによる公式オンライントレーニング

こちら登録無料のため、試しに登録してみたら、トレーニング資料が英語だけでなく、日本語版も充実している!これは助かると思い、すぐにTiDBを触る環境を作りたくなる気持ちをおさえて、しっかり、トレーニング資料と演習からやってみることにしました。

はじめの一歩: 初めてのTiDB、および、HTAPに馴染みのないかた

はじめの一歩は、コースカタログから、TiDBの紹介 を視聴することをおすすめします。TiDBは、TiDB / Placement Driver / TiKV / TiFlash といったコンポーネントで成り立っています。全体としての特徴と各コンポーネントの役割、相互の関係を理解することは、TiDBの性能・機能を引き出すために重要な点だと思います。

TiDBの紹介は、6つの動画によるセッションとTiDB Playgroundを使った演習が2つの構成になります。6つのセッションは、合計で45分程度、どれも10分程度ですので、隙間時間などで手軽に始めることができました。

各セッションは、英語で説明は流れますが、投影資料は日本語化されています。資料を見ながらであれば、ゆっくりでも理解していけると思います。

SQLレイヤー・TiKVクラスタ・HTAPなど、TiDBを理解する上で重要なことが分かりやすくまとまっています。

TiDBを試したことがある、他のDBに詳しくDBAレベルの方は、DBAのためのTiDB基礎 のコースから始めてもいいかもしれません。そちらは、TiKVなどの各コンポーネント・相互関係について、最大50ページほどの資料で詳しく説明されています(実は、DBAのためのTiDB基礎 を一度、通読済みです。が、分からない事だらけでした。)

受けてみよう、PingCAP Certified TiDB Practitioner

TiDBの紹介を受講したら、早速、PingCAP Certified TiDB Practitionerの試験を受けてみましょう。PingCAP Certified TiDB Practitionerは、TiDBの非常に初歩的なレベルの認定試験です。受験料は無料で、何度でも受験できます。
合格するまで、何度でも受験できるので安心です。

そして、PingCAP Certified TiDB Practitioner取得

TiDB User Dayに参加した翌日に、TiDBの紹介を受講、PingCAP Certified TiDB Practitionerの試験を受けて、なんとか、一発で合格。点数から3問程度間違った模様でしたが、無事にクリア。TiDBの紹介で説明されている特徴、TiKV、HTAP中心に、自分自身の理解度合い確認にもちょうどよい内容だと思います。

次、PingCAP Certified TiDB Associateへ

ここまできたら、やはり、PingCAP Certified TiDB Associateを取得したいと思っています。

ネクストステップは、

  • DBAのためのTiDB基礎

  • TiDB基本ワークショップ

を繰り返して、PingCAP Certified TiDB Associate試験にチャレンジしたいと思います。

最後に

まったくTiDBを知ったばかり、HTAPもろくに知らない状態からのスタートでしたが、PingCAPの認定トレーナーによる公式オンライントレーニングのおかげで、学習を始めやすい環境が整っているのもTiDB/PingCAPの良いところだと思います。PingCAP Certified TiDB Practitionerが用意されていて、はじめたばかり、興味持ったばかりでもモチベーションもって学習できるところも良い点だと感じました。

PingCAP Certified TiDB Associateについても、機会ができたら書きたいと思います。また、個人のローカル環境では、あえてTiUPを使わずに、TiDB Operatorを使って、Mac/Rancher Desktop上のK8sへTiDB環境構築・利用を試しています。TiFlashを別でいれないといけないみたいで・・・のようなことがあるので、また色々と試すことができたら、それも書いてみたいと思います。

ちなみに、Flipkart社(インドの巨大ECらしいです)のTech Blogにアップされた Scaling TiDB To 1 Million QPS の記事を今朝、目を通しました。ベアメタル上のK8sでのTiDB検証、非常に興味深いです。このあと、詳しく読んでみようと思います。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

※サムネイルの画像はPingCAP社の方からいただきました。ありがとうございます。


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