スロバキアvsキプロス~3試合無得点~[W杯欧州予選グループH第6節]
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試合概要
メンバー
試合内容ふり返り
スロバキアは後半の早い時間にロボツカとヴァイスの2人が負傷交代するアクシデントに見舞われるも、シュランツの先制点、コッセルニークの超スーパーゴールで2ー0の勝利。対してキプロスは全くチャンスを作ることができず。枠内シュート0本で敗戦。9月の欧州予選3試合0ゴールとなってしまいました。
(1)スロバキアの狙いと守備の穴
スロバキアが狙ったのは前につり出させれやすいキプロスのWBの裏のスペースでした。スロバキアの両WGがサイドの高い位置で張ったところから内側に絞ったり、低い位置へ降りることでキプロスのWBを引きつけスペースを作り出します。そのスペースをSBのオーバーラップやCFが中央から流れて走り込んで利用しました。
特に有効だったのが左サイドからのクロスです。これにはキプロスの左WBアブラームの守備のクロス対応が関係しています。アブラームはスロバキアの左サイドから上がってくるクロスに対してファーサイドでCBの背後を守りきれずに相手に前に入られてしまう場面が何度か見られました。スロバキアの先制点はまさにそこから生まれています。
(2)3試合0ゴールの原因
キプロスは9月の欧州予選3試合で1点も取ることができませんでした。ここからはこの試合で見えたキプロスが得点を取れない原因を挙げていきます。
原因1:攻撃の中心が不明
1つ目の原因はどこを攻撃の中心にしたいのかが見えてこないことです。チームには中央からの突破やサイドからの攻撃など狙いがあるはずですが、試合を見ていてキプロスにはそれが見えてきません。そのためディフェンスラインでノロノロとボールを回しているうちに相手のプレスがハマってきてパスミスをしたり、CFに苦し紛れにロングボールを蹴ったりしてボールを奪われるの繰り返しでした。チームとしてどこを攻撃の中心にするのかが決められていないため選手にも迷いが生じているように見えます。
原因2:カウンター時に誰も追い越してこない
2つ目の原因はカウンターにあります。ボール保持で上手く攻めきれないならば鋭いカウンターで得点を狙うというのも1つの手ですがキプロスはカウンターでも問題があります。ボールを奪ってカウンターで攻める場面でキプロスはボールを追い越して上がってくる選手がいません。そのため少し運んだところで攻撃が手詰まりになり、スローダウンさせられてしまいます。またスローダウンさせられた後も全体が上がってこないので、ボールを後ろに下げざるを得なくなり原因1のような状態に戻ってしまいます。
ポゼッションとカウンターともに全く機能していないのがキプロスが得点を取れない、取れる気配のない原因と言えます。
注目選手:マレク・ハムシク
今回取り上げる注目選手はスロバキアのマレク・ハムシクです。ナポリのレジェンド的な選手であり、今はトルコのトラブゾンスポルに所属しています。この試合では攻撃の中心となりつつ、守備でも機能していました。また、自分が驚いたのがフリーキック。右足と左足の両方でフリーキックを蹴っていました。しかもどちらも同じくらい精度の高さで。両利きでも両足でフリーキックを蹴る選手はなかなかいないと思います。もう34歳ですがまだまだやれるというプレーを見せてくれています。
試合結果
2021.9.8
FIFAワールドカップ欧州予選グループH第6節
スロバキア 2ー0 キプロス
【得点者】
スロバキア
54'シュランツ
77'コッセルニーク
最後までご覧いただきありがとうございました。次がいよいよラストです!
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